独裁力 -自分の構想を現実化する力-

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独裁力 ビジネスパーソンのための権力学入門 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

各章について

序章 独裁力とは何か? -意思決定しても権力がなければ何も実行できない

合理的な説得で、あるいは人心的に心服させることで、他人に言うことを聞かせよう、というのももちろん大事です。しかし、説得は二、三人なら可能ですが、何千人もの大きな組織ではコストがかかりすぎて現実的ではありません。自分の意思を組織で貫徹するには、権力に頼る部分がどうしても必要になります。

第1章 内なる敵を知る -強いリーダーの出現を阻む四つのイデオロギー

今の日本では、トップが権力を行使しリーダーシップを発揮しようとしても、さまざまな反論がリーダーの前に立ちはだかります。トップの決定力を削ぐ四つのイデオロギーは次のようになります。

  • 「すりあわせ」至上主義。全員一致では何も決まりません。
  • 「強みを生かす」というお題目。これにより、戦略の自由度が非常に狭まります。
  • 組織文化論のせいにする。しかし、組織はリーダーによってがらりと変わります。
  • 間違った権限移譲の信奉。意思決定者が誰かわからなくなり、権力が空洞化します。

第2章 権力基盤を構築する -三つのグループで権力構造を理解する

すべての組織の権力構造は、三つのタイプの支持者の数によって決定づけられます。言うことを聞かない潜在的な敵対者はどの組織にもいますので、それに対抗する、自分がとりたてた勢力に権力基盤を移していく作業が必要になります。

  • コア支持層。権力の獲得・維持・強化に本質的に重要な人たち。あるいはリーダーをクビにすることもできる権力を持つ人たち。
  • コア予備軍。コア支持層の予備軍となる人たちです。コア支持層へ圧力をかけ続けることは非常に重要で、コア支持層の数は少ないほど良く、コア予備軍の数は多いほど良いのです。
  • 一般メンバー。権力は持っていないのですが、組織の戦闘力を決定づける大事なメンバーです。

第3章 動員力を発揮する -動員力を発揮するには、大きな支持基盤が必要

コア・メンバーを小さくして、絶えず不安定化することで権力基盤が安泰になりますが、それだけに血道を上げていると対外的に大負けします。広範囲な支持を獲得しなければ、外界との抗争には不利です。企業でも、エリートはエリートで固定され、一般社員にまったく昇進の見込みがないような企業では、結局は従業員の意欲を引き出すことができず、競争に負けてしまいます。

感想

組織運営の難しさを教えてくれる本だと思います。組織内の反乱を防ぎつつ、かつ組織外のライバルと戦う手段を考える機会になるかと思います。

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