観戦にも効くレフェリング向上術【プレーの見方、選手との距離感、判定基準、球際 、知っておきたい判定】

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ポジティブ・レフェリング ―ファウルが減る!  ゲームがおもしろくなる!  驚きのサッカー審判術

本書は、ポジティブ・レフェリングを実践するために重要な、コモンセンス(サッカーの共通理解)と選手とのコミュニケーションをベースに生み出した、1級審判員しか知らないレフェリングテクニック50項目を、わかりやすいイラスト付きで紹介する本です。

① プレーの見方

死角を作らないようにする。

  • 主審はピッチを対角線(左上から右下)で動き、選手を、副審と挟み込むようにする。そうすると死角ができない。
  • 選手やボールに背後を取られないようにする。背後を取られると、プレーを見ることができなくなってしまうため。

プレーが切り替わった瞬間に、見るべき所を逃さない。

  • プレーを見ることと、次のプレーに備えることのバランスを取り、見逃しを無くすようにする。
  • 特に、展開が速い場合でも、ボールが蹴られた際のフィジカルコンタクトをじっくりと見る。
  • 例えば、DFがタックルで、ボールを大きくクリアした後、ボールの行方を追ってしまうと、その後の接触を見ることが出来ず、ラフプレーを見逃すことがある。

② 選手との距離感

選手が向かってきたら

  • 選手が一人なら、正対し、手のひらで制止させる。逃げずに毅然と対応しよう。
  • 複数選手が詰め寄ってきたら、バックステップで交わし、囲まれないようにする(背後の選手が見えない)。

選手が対立したら

  • 2人の選手が対立したときは、すみやかに仲裁に入る。2人の対立関係より、3すくみにした方が良い。
  • 対立がなかなか収まらない場合は、原因となっている選手と遠ざける。
  • 選手が乱闘をし始めたら(手に負えなくなったら)、乱闘から離れ、外から全体を見て、判断する。

③ 判定基準

基本は試合中に変えない

  • 最初の判定で基準を示し、それを保つようにする。途中でブレてしまっても修正する。
  • 帳尻合わせは、審判の基準の信頼に影響が出てしまうので、行わないようにする。

判定基準を変えた方がいいケース

  • 選手のフィジカルコンディションに配慮した方がいい場合。最初のイメージに囚われない方が良い場合が多く、流し気味で力強いプレーをさせたり、怪我を防ぐことを意識する。
  • 荒れた試合を落ち着けたい場合。一呼吸を置くと、試合の雰囲気も変わることもあるため。

判定そのものを変えるとき

  • プレー再開前であれば、その直前のプレーの判定を変えることが出来る。
  • プレーを再開してしまったら、ルール上、変える事が出来ない。

④ フィジカルコンタクト(球際)

選手の「意図」と相手との「影響度」から判断する。

  • 悪意がなく、相手への影響力がない場合はノーファウル。

プレーイング・ディスタンスを見極める。

  • プレーイング・ディスタンスは、ボールに触れられる位置にあるかどうか。
  • プレーイング・ディスタンスは、選手の速く動くほど長くなる。

ファウルの例

  • ジャンプヘッド使用としている相手の背中を軽く手で押した。
  • もう一方の足(タックルしていない方の足:スペアフット)で相手を倒した。
  • 腰で壁を作ったDFにアタッカーがチャレンジ

ノーファウルの例

  • 「ボールを競り合いつつ」、肩と肩をぶつけあった。
  • DFがボールを奪われまいと腰で弾き返す。

⑤ 知っておきたい判定

オフサイド判定の要点

  • 『手と腕以外』が『前』に出ていれば、オフサイドポジションにいると見なす。
  • 考え方としては、プレーに関与できる部分の身体がDFより前に出ているか。

ハンドのとり方

  • ルール上、意図がなければハンドとならないが、「腕で相手のボールを阻止できたかもしれない」という意図(未必の故意)で、大体ハンドとなる。
  • 身体に腕をくっつけていても、意図があればハンド。身体でブロックする時には、腕は背中に置くべき。

アドバンテージの取り方

  • アドバンテージをとってから2、3秒経過すると、ファウルを取れない。
  • プレー展開が変わっても、ファウルを取れない。
  • ゴールを狙えるFKやPKならアドバンテージを取らない。

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