本田健による億万長者に対するアンケートとその分析「普通の人がこうして億万長者になった」

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普通の人がこうして億万長者になった- 一代で冨を築いた人々の人生の知恵

本書は「お金の専門家」本田健氏による、「億万長者に対するアンケートとその分析」をまとめた一冊です。

日本の億万長者の条件とは…
 1.応援してくれる人が30人以上いるか
 2.妻と仕事の話をいつもしているか
 3.心の中に人生の師がいるか
 4.目標を立てるのが大嫌いか、それとも大好きか
 5.自分の信念がお金にならないとき、すぐに反省できるか

あらすじ

◆億万長者になりたければ、「億万長者がどんなことを考え、どんな生活を送っているのか」を正確に知ることから始まる。
 しかし、「億万長者は人数が少ない」うえに、「億万長者同士で付き合う」という特性がある。つまり一般人の周りに億万長者を見つけることは難しい。これがほとんどの人が億万長者になれない一因である。
 そこで今回、アンケートを実施した。「純資産1億円を所有する人を億万長者」と定義した。ただ純資産に関する公開データはないので、年収3000万円超の人を億万長者と仮定して調査を行った。
 これによると日本の億万長者の平均的な姿は、平均年齢58歳、男性、年収は約8000万円、資産は3億円を超える人だということが分かった。また、5人中4人が一代でゼロから現在の状態を築き上げている。
 一方、やはりアンケートに協力してくれた億万長者以外の人は、平均47歳、男性、年収720万円、資産は住宅も含めて3000万円である。10人中5人が会社員で、3人が自営業者、残り2人は公務員や医者・会計士などの専門家である。

◆億万長者は、「1日5~8時間」働いている。自分の好きなこと、得意なこと、人に喜ばれることを仕事に選んだために長時間働いても苦ではない。彼らが働くのは、お客さんに喜んでもらうためであり、社会に貢献するためで、「お金はあとから付いてくる」と考えている。
 彼らは、一緒に働く仲間、取引先、家族、友人を大切にしている。「彼らの応援があればこそ人生が豊かになった」と思っているからである。だから最大の関心事は、一緒に働く仲間が幸せで豊かな生活を送れるかどうかである。
一方、億万長者以外の人は、1日8時間以上働く。仕事は主に「給料の条件、仕事環境などの条件、自分の得意なこと」かどうかで選んでいる。自分が好きかどうかはあまり考えない。
 彼らはお金を稼ぐために、毎日一生懸命働く。今は何とか人並みの生活を維持できているが、今後給料が減るかも知れないことや、年金がどうなるかが不透明なことなど、お金の不安がある。「成功のために大切なことは何か」という問いに対しては、億万長者は、「誠実であること、仕事が好きであること、勤勉であることなど、人間性の向上」をあげる。  ビジネスチャンスを見つけることや営業などのスキルはそれほど大切とは思っていない。
 また、億万長者は「収入の範囲内で生活する習慣を持つこと」を重視している。節約家で、「買い物はいつも現金」である。理由は、ローンを使うと買いすぎるし、金利を払うのが嫌だからというものである。
 一方、億万長者以外の人は、成功に大切なことは、「幸運であること、専門分野を持っていること、人が気付かないビジネスチャンスに気付くこと」と思っている。
 今のまま仕事を続けていてもだめで、資格を取ったり、投資について勉強したりすることが必要だと感じている。ただ、成功するためには努力だけではどうにもならないとも感じている。

◆億万長者はお金をたくさん稼いでいるが、自分が成功したとは思っていない。「お金と、成功や幸せとは別のこと」と思っている。もちろん幸せに生きるためにはお金はとても大切である。
 しかし、最低限の生活に困らないだけのお金があれば、あとは健康で、家庭が円満で、心から信頼できる友人がいれば、その方がずっと大切なことだと思っている。「億万長者になることが幸せに直結するわけではない」ことを知っている。
 事実、億万長者でも、幸せでない人がいる。例えば、巨富を得る過程で家族と過ごす時間や人間性の一部など、大切なものを失った人がいる。
 また、億万長者になるには、それなりの決意とエネルギーが必要になる。そういう人生を楽しいと思うかどうかはその人次第だ。だから多くの億万長者がお金を追いかけること自体には意味がないと考えている。

【読者感想】

 本書が面白いのは、億万長者をタイプ分けしているところです。一般に「億万長者は億万長者。それ以外の何ものでもない」と考えがちです。でも実際は、億万長者になる道にはいろいろあるようです。
 調査では、自分のビジネスを立ち上げて成功することが億万長者になる最短距離だそうです。小規模ビジネスを立ち上げ、育ててタネ銭を作り、それを不動産に投じる、これが良し悪しは別として「億万長者の常道」だそうです。「好きなこと、得意なこと、人の喜ぶことを仕事にして、人一倍働こう」という主張は、とても共感できました。

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