少年の成長物語としても読めるかも、しれない

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Another(下) (角川文庫)

あらすじ

夜見山北中学3年3組には、「毎月死人が出る」という呪いがあった。その呪いを無効にするには、誰かを「死者=いないもの」としてあつかうこと。だが、そのおまじないは転校してきた主人公榊原恒一によって破られてしまう。クラスメイトが、担任が、亡くなっていく。死に魅入られたクラスを引き戻すために、恒一たちには何ができるのか。

自覚のない死者、という視点

  • 疑心暗鬼がパニックを生む
  • 「われ思うゆえにわれ在り」が成り立たない怖さ

死の香りを放つ主人公

  • 榊原(サカキバラに反応できるのは、今何歳くらいの人からなのだろう)という名そのもの
  • 自分の生が母の死に直結してるという罪の負い目
  • 息のできない苦しさ

さまざまな母子のかたち

  • 産んで亡くなった母
  • 寝たきりになったいまはもうお荷物の母
  • 血のつながりと情のつながり、大事なのはどちら?
  • 産んであげられなかった後悔

影の薄い父性

  • 物理的に離れている(海外在住)父
  • 精神的に離れている(認知症?)祖父
  • 守れなかった&逃げ出した&耐えられなかった男性教師

「母殺し」をおこなった主人公。一度目は無自覚で、二度目は意識的に。
思春期の荒れ狂う心象風景をえがいた壮大な中二小説と読んでも、あり得るかなと思う。

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