ゲームから学ぶ「しらみつぶし」の重要性

16613viewsvioletReadervioletReader

このエントリーをはてなブックマークに追加
東大卒プロゲーマー (PHP新書)

ゲームと勉強をリンクさせて東大に合格、バイオマテリアル研究の成果が国際学会で評価された人物は、なぜエリートコースを捨て、未開の地だったプロゲーマーの世界に進み、優勝回数世界一のプロゲーマーとなった「ときど」氏。そんな彼が薦める、「しらみつぶし」の重要性をまとめてみました。

最短距離で成果をつかむために有効な手段、「しらみつぶし」

「しらみつぶし」のやり方

  • 「しらみつぶし」は本当にしらみつぶしにやるということではなく、あくまでも「しらみつぶし的な」作業をするということ、その労をいとわず行うべき、という内容だ。

「しらみつぶし」の例

  • 格闘ゲームでは、技相性(文字どおり技どおしの相性)を調べるステップというのがある。たとえばユンというキャラクターの「雷撃蹴」という技がある。この技は空中から高速で相手に襲いかかる技なのだが、タイミングや軌道が読みづらく非常に対処が難しい。僕が使うキャラクター豪鬼は「雷撃蹴」にどのように対応するのが有効なのか?そこにポイントを絞って技相性を考えるのだ。

「しらみつぶし」は急がば回れ

  • 検証の過程において僕は豪鬼のあらゆる技と、ユンの「雷撃蹴」との技相性を調べるのだが、これは非常に時間がかかる。
  • しかし、一度調べてさえおけば、「この検証によって得られた豪鬼の対処法は、ユンの雷撃蹴に似た性質を持つ、ヤンの雷撃蹴や、ルーファスのファルコーンキックといった技に対しても、有効な手段となりうるのではないか」という予想を立てることができるようになる。これで、対ヤン、対ルーファス戦での解決策を見つけるまでの時間が大幅に短縮されるというわけだ。

コツは一つの要因に絞ること

  • たとえば、僕がやっていた研究では、温度や濃度、微粒子サイズなどが、実験結果を左右する大きな要因であった。しかし、その3条件すべてを同時に変えながら実験すると、どの要因が結果に結びついているかがわかりにくくなる。だから、因果関係を調べるときは、条件を変える因子はひとつにとどめて実験を行う。
  • 一つの要因を調べ、そして、それぞれの要因との因果関係を調べることで、以降はその都度出したいデータを得るために、どの条件を変更してやればいいのかを、ある程度予想することができるようになる。

「しらみつぶし」は「後半からの伸び」に繋がる。

  • 僕はゲームをとおして、こうした作業の重要性を知っていたし、かつ慣れてもいた。だから研究にも自然と応用できたのだが、普通の人の感覚だと、「そんなに面倒で時間のかかることはしてられないよ」となるわけだ。本当にそんな手間をかける甲斐があるのかと思われるかもしれないが、あるのである。こうした地道な積み上げ作業は、格ゲーにおいてはとくに、「後半からの伸び」につながると僕は見ている。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く