意外に知らない日本語の語源!常識として知っておきたい日本語

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常識として知っておきたい日本語

微苦笑をさそう日本語

「箱入り娘」…どんな箱に入っている?
 昔、平たい箱の中に父、母、兄、娘と書かれたコマが並び、隙間を利用してコマを動かしながら決められた位置まで「娘」のコマを移動させる遊びがあった。この遊びが「箱入り娘の語源」といわれている。「箱入り娘」は大切に育てられ、結婚という決められた日まで箱、つまり「家」から出してもらえないわけである。現代の女性の親達は、娘が大学に行くようになると、「マンション」という箱に入れたがる。しかし、箱の中でじっとしているかどうかわからない。

恋と愛の日本語

「ねんごろになる」…いつの“ころ”か?
 現代の男女は仲良くなるのが早い。初対面で意気投合することなど珍しくない。ところが、一見、深い中に見えるが、実は単なる友人同士、というのがよくあるそうだ。  
 昔の人は仲のいい男女を見るとすぐに「ねんごろ」になったと言ったが、必ずしも今の若者には当てはまらない。「ねんごろ」とは「根も凝ろ」から変化した語で、根が入り込み、凝り固まっているという意味である。それが転じて、心が通い合い、仲がむつまじい様子を指すようになった。今の男女は、枝は絡んでいても、根(心)まで通じ合わせているとは限らない。

棘(とげ)のある日本語

「成金」…敵陣に入れば金持ちになる?
 お金持ちの中には、金のコップや、金の箸で食事をする人もいるらしい。「成金」趣味の究極のようにも思われるが「成金」という言葉は、金銀の「金」とは直接の関係はない。
 将棋で、歩が敵陣まで入り込んで「と金」になり、金の力を発揮する。歩のコマのまま金の顔をするのだから、品格がない。「成金」の「金」は、「金持ち」の「金」でもあることから、「成金」は「金持ちに成る」ことと考えられた。急に金持ちなると、カネの使い方がわからず、まずは身近を金きら金に飾ることになる。

嬉しいときの日本語

「のれん分け」…何枚に分けても大丈夫?
 ビジネスの世界は「信用」の上に成り立っているが、昔の商家も信用を大事にした。そのシンボルが屋号で、信用の証として、紺色の木綿地に屋号を染め抜いた「のれん」を軒先に掲げた。
商屋に長く勤め、実績を主人に認められた奉公人は、独立して自分の店を持つことを許され、同じ屋号を名乗ることができた。「信用を分けてやる」という意味で、これを「のれん分け」といった。今の世の中、同じ屋号を名乗るチェーン・ストアやフランチャイズが花盛りだか、はたしてどこまで創業者の信用を大事にしているのかは分からない。

立腹と忍耐の日本語

「めちゃくちゃ」…どんなお茶?
 昨今の新入社員は会社に入る前は、殆ど常識らしい常識を見つけていないので、その会社のしつけの善し悪しは、若手社員を一目見ればわかるといわれる。来客があっても、お茶を出そうともせず、客の前を一礼もしないで通り過ぎるような社員もいる。こういう態度を、昔は、「むさむさとしたことをする」といった。
 この「むさ」は仏教でいう「無作」で「何もしないこと」を指す。「むちゃ」はこれを基にしていて、それに語呂を合わせとして、意味のない「くちゃ」をつけたのが「むちゃくちゃ」というわけである。

楽しさを演出する日本語

「千鳥足」…酔っぱらった鳥のこと?
 アメリカの酒酔い運転の検査方法は簡単なもので、地面にまっすぐな線を引き、そこを歩かせる。右足が線より左にそれたり、左足が右にはみ出したりしたら直ちに検挙される。これは日本でいう「千鳥足」であり、多少の酒酔い運転は認めるアメリカでも、これではさすがに捕まるのである。
「千鳥足」とは、千鳥が歩く時に左右踏み間違えて歩くことからきたものだが、別に千鳥はお酒を飲んでいるわけではない。アメリカの千鳥が交通取締りにかかると、全羽、検挙ということになる。

悲しみをともなう日本語

「ごますり」…ごまでないといけないのか?
 ごまの種はごく小粒だが栄養価は高い。お菓子に使ったり、油を採ったりして用途も広く、小さい割には役立つ。
ところが、「ごまをする」となると、一転して悪い意味になり、毛嫌いされる。
 すり鉢で、ごまをすると、すり潰されて、すり鉢のあちこちにくっつく。これに似て、周りの人たちの間を飛びまわってはへつらい、迎合する小粒な人間のことを、「ごますり」と呼ぶようになった。このような人物は、口先だけで相手をごまかそうとする。毛嫌いされて当然だろう。

他にも【驚きと関連する日本語】【人生の機微をめぐる日本語】【話に花が咲く日本語】の項目で紹介されています。

読者感想

 意外に知らない日本語の語源。本書は、話題として面白い日本語の語源を351項目取り上げて解説したもので、一つ一つが300字程の文量でとても読みやすい。

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