第151回直木賞候補作。

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本屋さんのダイアナ

本好き女子が共感できそうな作品。

ある二人の少女の小学校での出会いから、22歳になるまでの期間を描いている小説で、小さな頃から金髪にしているダイアナと素敵な両親の元で育った彩子が主人公です。
正反対の二人は本を通して仲良くなっていき、ダイアナは本を通じて他にも様々な人と出会っていきます。

描いている期間が期間なので、思春期まっさかりで自我も育ち、お互いもやもやすることもあり、悩んでいる様も描かれています。
ダイアナの方は、名前を漢字で書くと「大穴」だし母子家庭で母親は水商売でおまけに自分は金髪で周りから浮きまくり、といういかにもな感じの大変な環境にいる子どもです。
一方の彩子も、両親や周りからのプレッシャー、正統派美人ゆえの男がらみで嫌な経験をします。
お互いそんなに自分のことを好きじゃない子なのかもしれません。
なんで私だけ、そんな言葉が頭の中をぐるぐるして、否定的になっていたらきっとどんな環境でも幸せなんて感じられないのでしょう。

二人がその言葉をはね除けていく姿を読んでいて、大人になるってこういうことなのかなと思いました。
自分自身に置き換えてみてそういうことができるのか、と考えると、そんなに簡単にできることではない。
そもそも自分の抱えている葛藤は、きっと物語に書かれるほどの「きれいごと」とは思えないでしょう。
それでも、二人の姿に共感して、いくらかの勇気をもらえるような気がします。

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