インターネットで調べること、本の中に詰め込まれた知識。

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ペナンブラ氏の24時間書店

本に隠された謎を解き明かす。

舞台はサンフランシスコ。
24時間営業している不思議な本屋。
変わった客が来店して、主人公はやがて大きな謎へと向かっていきます。
300ページ以上の分厚い本ではありますが、読みやすいです。
登場人物をRPGのゲームのように表現していたり、謎解きの進捗状況にゲーム的な表現を使っているのが特徴的でした。

サンフランシスコはシリコンバレーのすぐ近くで、登場人物の中にはグーグルの社員がいます。
グーグルの社員(グーグラー)は、とてつもなく頭がよくて、柔軟な発想が出来る人。
本の中では、グーグルの最先端技術やシステムの仕組みなどに触れられ、そのグーグラーは、インターネットの可能性や未来の人間の姿を語ります。
グーグルのコンピューターによって小さな謎は解かれていき、やがて核心へと迫っていきます。

本とインターネット。
古くからあるものと、新しく生まれてきたもの。
どちらも知識を保管しているものだけど、その佇まいはずいぶんと違います。
今、ふと疑問に思ったことがあれば、持っているスマホを取り出して検索をかけてすっと答えを手に入れられます。
一方で、本を使って調べ物をしようとする場合、なかなか探している答えにたどり着けないことが多いですよね。
そもそも答えを探す前に、答えを得られるような本を探すところから始まるから。
この本で取り上げたかったのは、その対比だと思います。
どちらの方法が優れているか、それは時と場合によって違うと思います。
それぞれの方法に良さがあるわけだから。
でも、なんらかの方法によって得た答えを、正しい答えだと判断するのは人間です。
何が問いなのかを見つけるのも人間。
自分で考えること。
それはやっぱり大事だなと読んでいて思いました。

ペナンブラ氏の24時間書店

ペナンブラ氏の24時間書店

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