これからの世界を考えるにあたって

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遺伝マインド --遺伝子が織り成す行動と文化 (有斐閣Insight)

遺伝の影響

遺伝の影響はあらゆる側面にみられ性格はもちろん才能果ては初体験まである。
遺伝の影響が高いものとして音楽関係、精神疾患、一般知能、数学、スポーツ
などがある。

なぜ環境と遺伝子の影響が割り出せたか

一卵性双生児が同一の遺伝子であり二卵性双生児はほぼ50%の遺伝子を共有する。
環境の影響は一卵性双生児と二卵性双生児は生まれてから同一であると考え
二卵性双生児とくらべ一卵性双生児のほうが似ていればそれは環境ではなく遺伝の
影響だと考える。つまり同一の環境で違いが大きい(一卵性双生児のほうが似ている)
と遺伝子の影響が割り出せることになる。
この考え方を基本に複雑な統計的手法を用いて遺伝の影響環境の影響を調べる。

常識破りな環境の影響

本書には行動遺伝学三法則が紹介されている。

  • 第一法則 遺伝の影響はあらゆる側面にみられる。
  • 第二法則 共有環境の影響はまってくないか、あっても相対的に小さい場合が多い。
  • 第三法則  非共有環境の影響が大きい

ここでいう共有環境とは家庭環境のことである。つまり家庭環境が性格や才能などに影響を与えること
はほとんどない(児童期には多少影響があるが成人になると家庭の影響は消失してしまう)。

非共有環境とは家族が共有しない場つまり学校などのことである。

遺伝と環境と平等

現代社会は機会の平等があると言われている。大体の人が教育を受ける
そこで頑張れるひと才能がある人は所得も高くなるし地位も得られる確率
が高い。逆に学生時代勉強もできずそれどころか努力もしない社会に出ても
ろくでもない、子供は早くにできその子もろくにしつけられず同じ道を歩む。
その負の連鎖は環境もとい本人の心構えや努力によるものとみな考えている。
もし遺伝要因を否定したならばこれらのことは自己責任になってしまう。
これは新たな優生社会であり真に平等な社会ではないのかもしれない。

感想

環境と遺伝子の影響の割り出しについてはあまり理解できなかったので説明不足だと思うそもそも環境は同一じゃないけど...その辺も本書に書いてあったような?
行動遺伝学の考え方はこれからの倫理、道徳を考えるうえでとても大切な学問で社会のありかたにも一石を投じるものになると思う。
さらに教育改革にも行動遺伝学は重大な知見をこれからも提供してくれるだろう。

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