日本人に英語は必要なのか?成毛眞が「日本人の9割に英語はいらない」と考える理由

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日本人の9割に英語はいらない

はじめに

元マイクロソフト日本法人の取締役までつとめた成毛眞さんが
「日本人には英語力が本当に必要か」について語った一冊。
本書は6章立てて構成されていて、章ごとで印象に残ったものを抜粋します。

本当に英語は必要なのか

◆何のために英語を勉強するのかという問いに即答できない人は勉強しない方がいい
 ・日本の英語授業=暗記科目
 ・暗記ができる=作業をこなせる
 ・作業がこなせる人は、企業の歯車にしかなれない

◆本当に英語が必要な人は1割
 ・英語が必要なのは下記3職種に就く1279万人(日本人口の約1割)
  ①長期海外滞在者:1077万人
  ②外資系企業の従業員:102万
  ③大型ホテル従業員+外国人向け旅館女将+新幹線の車掌+医師・研究者など:約100万

◆英語を使う場面がそもそもない
 ・市民レベルが今後も外国人と交流する機会は増えることはない

◆日本人は英語ができないというデータに騙されない
 ・TOEFLのアジアで上位国(シンガポール、マレーシア)は欧米から植民地支配されていただけ
 ・支配されていない上位国は、観光業が主な収入源で生きていくのに必須だから
 ・中国や韓国が上位なのは自国よりも欧米の生活の水準が高いから、エリートが必死に勉強している
 ・日本は生活レベルが高く、英語を学び海外へ行かなくても自国で幸せに暮らしていける

◆早期教育は無駄である
 ・早期教育をしても発音が綺麗だというレベル
 ・母国語がきちんとしてないうちに行っても身につかない

◆自信がないなら通訳を雇う
 ・中国やアフリカにいくつもりと同じように通訳をつければいい
 ・トヨタの社長もイチローもインタビューでは通訳をつけている

英語の社内公用語にしてはいけない

◆英語だけ覚えていれば通用することはない
 ・本当のグローバルは多様な文化や価値観を理解すること

◆若いうちは英語よりも学ぶべきことが多い
 ・20・30代は、仕事の段取り、社内外の調整、自社のサービスなど英語よりも覚えるべきことがある

◆英語ができる=優秀ではない
 ・英語は単なるコミュニケーションの道具
 ・道具よりもとっさの雑談にも対応できる話の中身(教養)が重要

◆本当の英語力がもとめられるのは外資系企業でも3%のみ
 ・部長クラスでも高い英語力は求められない
 ・英語が下手でも、仕事の能力が高い人が出世する

◆人間力と英語は関係ない
 ・英語ができようが仕事ができない人は仕事ができない

◆海外で活躍するには
 ・自分にしかない武器を磨くこと

本当の「学問」をしよう

◆大人の時間は子供の時間よりも重要
 ・英語に時間をかけるよりも自分の好きなことや興味のあることに時間を費やす

◆英語は最後
 ・語学ではコミュニケーションに必要な思考や哲学までは養うことはできない

◆日本が抱える7つの大罪
 ・日本は下記7つの大罪を全てかかえている
  これらを拭い去るには若い世代が学問を学ぶしかない
  ①原則なき政治
  ②道徳なき商業
  ③労働なき富
  ④人格なき学識
  ⑤人間性なき科学
  ⑥良心なき快楽
  ⑦献身なき信仰

日本の英語教育は日本人をダメにする

◆日本の学生が英語を学ぶ理由は受験のため
 ・何の目的もないため、モチベーションが上がらない
 ・語学は強制力ではできようならない
 ・暗記力を試すだけで思考力が鍛えられない
 ・現地で役に立たない表現ばかり

◆戦前の英語教育を見習う
 ・戦前は職業上必要な人間が学ぶ形式であった

それでも必要な1割は

著者の勉強方法が参考に紹介されています。

◆カテゴリーに分ける
 下記の3つのカテゴリーに分けて自分の必要なものマスターするようにする
 ①日常英会話
 ②ビジネス英会話
 ③一般英会話

◆日常英会話編
 ・フレーズを覚える
 ・単語力をアップする
 ・普段の生活の情報や知識を増やす
 ・普段の生活で頭の中でロールプレイングしてみる

◆ビジネス英会話編
 ・仕事で使う単語やフレーズを覚える
 ・メールは日本語と同じでフォーマットを覚えて応用する
 ・実際に話してみる

◆一般英会話編(最も難易度が高い)
 ・日本ではほぼ不可能である
 ・辞書などでは載っていない表現ばかりである
 ・ギャングが登場する映画や大人が見せたくないアニメを見るとフレーズなどが触れられる

感想

タイトルが過激ですが、9割の日本人には英語が必要でない理由が論理的に書かれています。
また5章では、著者が感動した12冊の書籍が紹介されています。
そこで紹介されている『友達の数は何人? ダイバー数とつながりの進化心理学』を読んでみたいと思いました。

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