人類を大きな視点で見る。

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3つの原理―セックス・年齢・社会階層が未来を突き動かす

人類を大きな視点で見る。

ビッグ・ピクチャーを見直す。

  • たしかにビッグ・ピクチャーは流行遅れかもしれない。だが、歴史はばらばらで意味がなく、未来は予測不能という見方は、あまりにも極端にすぎる。日常の歴史的出来事も、表面的には無秩序に起こっているかにみえるものの、歴史の基本となる広大な潮流、言い換えれば「深層構造」には、意味も方向性もパターンも存在する。したがって、歴史の深層構造を心得ていれば、未来のさまざまな出来事も予測することができるのだ。

本書が示そうとしている3つの座標、『年齢モデル』『』『性モデル』『カーストモデル』

  • 本書が示そうとしているのは、人類全体の歴史と将来も、同じ3つの座標を持つということだ。人類が誕生した日に定められた人類の年齢、性、そしてカーストの発展段階という3つの座標である。誰かの年齢、性別、カーストを知れば、その人物に関する多くのことを理解し、予想できることができるように、人類の現在の年齢、性別、カーストの発展段階を知ることができれば、人類に関する多くのことを理解し予想することができるのだ。

年齢モデル

  • 『年齢モデル』は、人類の歴史におけるいくつかの重要な転換点を示している。これは個人の一生におけるいくつかの重要な転換点に呼応する。一例をあげれば、紀元前2000年前後の時期、それまで女神を母親や大地として崇めてきた人間は、天上の父なる神や、これと同様の男神、さらには父親に似た偶像を崇めるようになったが、この転換点は、子供が母親をすべての中心と考えていた時期から、父親に重心を移す時期に対応する。
  • このモデルが暗示しているのは、現在の人類は、精神的にはまだ19歳前後、つまり、やっと成人に近づいた段階にあるということだ。現在の私たちは、精神的な成熟度でいえば、まだ青春期のレベルにしかない。その前提にもとづき、このモデルは未来を読み解く。とりわけ、私たち人類が今後も生き延びられるかどうかの可能も未来の『成熟した』宗教に関して予測する。

性モデル

  • 『性モデル』は、フェミニズムのマクロヒストリーで、中国の陰陽思想を比喩として使いながら、フェミニズムの歴史が、連続する三つの性の時代を経て、弁証法的に発展する姿を示している。最初は『陰の時代』で、これは人類が女性原理と調和しながら暮らしていた時代であり、実際には先史時代にあたる。
  • 次に『陽の時代』が来る。この時代は、紀元前4000年から紀元善2000年までの間に起こった『家父長革命』とともに始まり、現在まで続いてきた。人類はこの時代に女性原理から男性原理に沿った生き方に転換し、現在は陽の時代から、第三にして最後の『両性時代』に向かう転換期にある。
  • この時代の『開拓段階』は、フェミニズム運動の復活とともに、1960年代前後に始まった。現在、全体論的な世界観が広がり、環境運動、同性愛者の権利、動物の権利、さらにはこれらに関連する動きが始まっているが、これも両性時代へと向う潮流の一部である。

カースト・モデル

  • 『カースト・モデル』の原型は、インド・ヒンドゥー教の歴史哲学にある。これはヒンドゥーのカースト哲学とカースト時代の神話を体系化したものだ。ヒンドゥー哲学に関する記述が文字の形で最初に現れたのは、最古の聖典『リグヴェーダ』のなかで、少なくとも3000年前のことだ。その後、『リグヴェーダ』の原始的な思想に、ヒンドゥーの書物や伝統がさまざまな潤色を施した。

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