パン屋再襲撃

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パン屋再襲撃 (文春文庫)

1987年に刊行された村上春樹の短編小説。村上春樹の特徴を大きく反映しており、平易な文章でかつ複雑な隠喩を用いた小説となっている。「文章はリズムが一番大事」「物語を楽しむことが何より重要」という村上春樹の言葉を表した一冊になっている。

パン屋再襲撃

深夜に目覚めてしまった夫婦の物語。かつてパン屋を襲ったことがある夫がそのときの不思議な出来事を妻に話す。妻はもう一度その状況を再現してみようと提案する。

像の消滅

ある日突然町から像が消え、その事件の原因を探る物語。主人公は新聞記事等で像が消えた原因を探そうとするが一向に手がかりなし。町でたまたま知り合った女性に自分の知っていることを話す。像が消えた原因は何なのか。

ファミリー・アフェア

長い間同居していた妹が結婚し、家を出て行く直前の兄弟の関係を書いた物語。主人公と妹は自由気ままに我が道を進んでいたが、妹は異性との結婚を意識するにつれて、世間に合わせるということを学んでいく。妹の結婚を機に、兄弟間の関係が微妙に変化し、今までいた自分の家が自分のものと感じられなくなる。

双子と沈んだ大陸

かつて同居していた双子をたまたま雑誌で見かけて、その後の双子の人生を想う話。かつての双子との関係を懐かしむとともに、最近見る不思議な夢との関連性を考察する。

ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界

その日にあった出来事の日記。表現力豊かな比喩を随所にちりばめており、出来上がりが本章のタイトルになっている。

ねじまき鳥と火曜日の女たち

失業中の夫の火曜日。不信な電話から女性の声が聞こえたり、路地で少女にあったり、妻からは専業主夫にならないかと言われたりする一日を描く。自分の飼っている猫の行方を探す中でゆっくりと物語が進んでいく。

感想

村上春樹は読みやすいが、物語の意味が難しくて理解できている自信がない。ただ、村上春樹に言わせればそれで良いとのこと。物語そのものを楽しむことが何より重要だと言うこと。

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