渋谷が雑木林の頃に山林を買い占めた大投資家。本多静六氏の資産構築術

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私の財産告白 (実業之日本社文庫)

明治〜昭和初期に活躍した
本多静六氏の「財産構築手法」

氏は教授という職ながら、
彼独自の蓄財投資法や生活哲学を通じて、
40才にて現代の価値にて

百億円余りの資産を築いた肩で、
当時の一流の経済人たちが、
金融・投資について教えを乞うた伝説の人物。

氏がその莫大な資産を築き上げてきた
その手法と成功理由を氏が86歳になった時に、
1つずつ丁寧に書き上げた名著。

正直な感想として、
巷の自己啓発書とは一線を画す本だと感じる。
通常の自己啓発書は、著者の環境や才能、性格に
依存する面があり、万人が使えるわけではない、
いわゆる『特殊解』といえる。

しかし、氏の財産構築手法は、
万人に可能な『一般解』である。
環境、才能、性格は関係がない。
凡事を徹底すること。

この本の要約は正直難しいと思います。
なぜなら文が濃厚で全ての文が重要であると
言えるからです。

友人になぜこの本が良いか?と聞かれましたが、
「君は『論語』がなぜ優れているか、
 一言で言える?言えないでしょう。
 それと同じ理由で説明ができないのだよ」
と回答。

『論語』も万人に対する教えですよね。
本著も『一般解』を非常に分かりやすく説明する
名著であります。

要約は難しいものの、出きり限り多くの方に
本著を読んで頂きたく、出来る限りの要点を
まとめてみます。

貧乏征伐

  •  収入の四分の一を天引きし、必ず貯蓄する
  •  貯金を侮る無かれ。貯金が全ての資金源をつくる
  •  四分の一貯金は、すでに2500年前にお釈迦様が御経で説いている
  •  貯金を貯金のままにすることではしれている。投資に回すべし。
  •  子供の頃、若い頃に贅沢に育った人はか必ず貧乏になる。逆はあとが裕福になる

金の貯め方・殖やし方

  •  金というのは雪達磨のようで、初めはホンの小さな玉でも、その中心になる玉ができるとあとは面白いように大きくなる
  •  日本人はお金の勉強を避ける。いわゆる武士は食わねど高楊枝といった封建思想の余弊である
  •  何人も「貯金の門」をくぐらずに巨富には至り得ない
  •  二割利食い、十割益半分手放し

最も難しい財産の処分

  •  幸福は各自、自分自身の努力と修養
  • 最も大切なのは財産ではなく、精進向上の気魄、努力奮闘の精神
  •  子孫に資産を相続する必要はない。努力の習慣を与えよ
  •  日本人は金持ちに気持よく金を使わせる雅量に乏しい

金と世渡り

  •  正直に働き、正直に貯め、倹約につとめる。そういった人は悪事に走らない
  •  一度金を借りに来る人は、必ず二度、三度と借りにくる
  •  馬鹿に儲かる仕事は、馬鹿に損する仕事である
  •  初めは処女のごとく。終わりは脱皮のごとし
  •  人は金がなくても、金があっても得てして偏狭になりやすい

これからの投資鉄則

  •  金儲けは理屈ではなく実際。計画ではなく努力。予算ではなく結果。
  •  「大金持ちになる秘訣」安全確実という具体的秘策はない
  •  何から何まで相当の早手回しをする。
  •  「好景気、楽観時代は思い切った倹約貯蓄」
  •  「不景気、悲観時代には思い切った投資」
  • 感想

    本著は「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ事がある方であれば、内容の本質として近いものを感じるかもしれません。違いは金持ち父さん貧乏とうさんはビジネスオーナーになる事も視野に入れていること。本著は、手に職をつけ一生懸命働く事を美としていること。金持ち父さん貧乏父さんの日本版といったところ。しかし、驚くべきは、近い・・・いや個人的にはそれ以上の内容を60年前にすでに「財産蓄積法」として出版していることである。氏は森林学者であったが、当時雑木林であった渋谷の地の山林を購入し、大きく財産を構築したとのこと。誰でも勝てる勝負・・・しかし誰もやらない勝負。。。これを行い、財産を築いた日本人投資家の書。投資家は必読かと思います。

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