梅原猛の宗教に関する5つの事

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梅原猛の授業 仏教 (朝日文庫)

仏教を通して質の高い生き方を、中学生だけでなく、すべての学生から熟年世代まで語りかける名著から、5つのテーマを挙げてみました。

梅原猛の宗教に関する5つの事

① 宗教心がないことが道徳心の欠如を生むのでは?

  • いま現代日本人は、近代化することによって、日本の伝統的な仏教や儒教といった宗教を失ってしまった。かといってキリスト教を受け入れたわけではない。韓国などと比べて、キリスト教信者はずっと少ないんです。われわれは宗教を失った時代に生きている。宗教を失ってもいいんですが、心配なのは、それによって道徳も失っているんじゃないか、ということです。

② 宗教は基礎

  • こうして見ると、八つの文明の基礎にすべて宗教があると考えざるをえない。中国の儒教が宗教であるかどうかは多少疑問がありますが、それを宗教と考えたら、すべての文明の基礎に宗教が存在していることになる。だからドストエフスキーも言うように、宗教がなかったら、神がなかったら、文明はない、というのは真実です。

③ 仏教でいちばん大事なのが慈悲の心

  • すべての生きとし生けるものの幸いを祈りなさい。目に見えるもの、見えないもの。遠くにあるもの、近くにあるもの。悟りを得ているもの、悟りを得ないもの。すべての生きとし生けるもののために幸いあれと祈る。最初の授業で名前をあげた宮沢賢治は、まさにお釈迦さんの精神を身につけた人です。

④ 仏教の教える四つの大切な道徳

  • 精進、禅定、正語、忍辱。やさしい言葉でいえば「こつこつ努力をする」「集中力を養え」「正直であれ」「辱めに耐えろ」。この四つがあれば、人生は生きていけます。これが仏教の教える四つの大切な道徳です。

⑤ 知られざる神々

  • 知られざる神々という言葉があります。私はひとつの神を信じていませんが、この知られざる神々を信じているのです。人間の知っていることは、世界のごく一部なんだと私は思うのです。世界に、知られないことはいっぱいある。そういう知られない、なにか大きなものに対する尊敬の心を失ったら人類は傲慢になって、いろいろ悪いことが起こってくるんではないかと思うんです。

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