自己啓発では社会は救われない

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「自己啓発病」社会(祥伝社新書263)

自己啓発がもたらす弊害と、それを踏まえてどうするかをまとめてみました。

「自己啓発病」社会

本書の目的

  • 本書は、この「自己啓発」を推し進める論者たちの根底にある「論理」と「精神」の貧困を批判したものである。

「自己開発」ブームと「自己啓発」ブームと言う歴史を知る。

  • 1980年代の「自己開発」ブームは、社会の自信にあふれた全能感にあおられたものだった。2000年代の「自己啓発」ブームは、社会の不安な無力感から逃れるためにすがったものだったのではないか。

成長することでなく、他者より優位であることを示す結果に。

  • それから、自らの努力によって成功できなかった者は、零落することを避けるため零落させる側に回って、わずかばかりの優越性を保とうとする。ここにイジメの温床があり、殺伐とした自由競争の負の現場がある。小泉が持ち込んだ「頑張った人が報われる社会」は、実は数知れない「報われない人たち」を生み出すことになったのである。

今後は、働くことそのものに価値を持たせる事が重要。

  • これからの社会では、労働と遊びとの間に、こうしたかたちでの区別がなくなり、「楽しく働き、まじめに遊ぶ」ことが追求されるようになっていくことだろう。実際にそこまでゆくのは簡単ではないだろうが、方向性としてはそちらを向いている。そして、そのとき、自助のありかたは「勤勉な自助」から「自発する自助」へと変わっていくにちがいない。

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