問題解決プロフェッショナル『思考と技術』

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新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

従来のセオリーや枠組み、今までの経験が通用しない時代になってきた。これからは、自分の頭で考え、答えや仮説を築いていく必要がある。では、どのように答えや仮説を出していくのか。それに答えるのが本書である。本書では、思考(ゼロベース思考、仮説思考)と技術(MECE、ロジックツリー)とに分けて解説し、その応用編として上記の技術の組み合わせによるソリューションシステムと実際の著者の事例似ついて述べる。

思考編

  • ゼロベース思考

ゼロベース思考とは、既存の枠を取り外して考えるということである。その為に必要なことは、①自分の狭い枠の中で否定に走らない、②顧客にとっての価値を考えるの2点である。つまりは、「できる」という前提から思考を開始し、「できる」ためにはどうしたらいいのかを考えることが大事ということである。できる方法を探す中で、次第に自分の力を超えたところでできる方法が見つかるものである。また、その際の考える基準は、顧客のためになるかどうかと言うことになる。顧客は、必ずしも最終消費者ではなく、自分の上司であることや、同僚であることもあるが、とにかく他の人に価値を提供できるのかを考える。

  • 仮説思考
仮説思考とは限られた時間、限られた情報を基に必ずその自店での結論を持ち、実行に移すということである。そのためのポイントは、アクションに結びつく結論を持つこと、結論に導く背後の理由やメカニズムを考える、「ベスト」を考えるよりも「ベター」を考えることである。ビジネスの世界では、完全に情報を得ることは難しく、状況も刻一刻と変化しているため、とにかく「早く」行動に移す必要がある。そのために常に仮説としての結論を持ち、その背後にある理由やメカニズムの仮説を持つ。

技術編

  • MECE

MECEとは、「それぞれが重複することなく、全体集合としてはモレがない」ということである。つまり、モレもダブりもない状態。モレがないということはあらゆる選択肢を考えているということであり、ダブりがないということは二重に検討していない(検討に無駄な時間を使っていない)という状態である。モレもダブりもない状態を考える際に役立つスキルが、3CやPPMといったマーケティングのフレームワークである。

  • ロジックツリー
ロジックツリーとは、問題の原因を深堀したり、解決策を具体化するときに役立つスキルである。主要課題の原因や解決策をツリー上に論理的に分解・整理する方法である。ロジックツリーを使えば、思考を簡単に整理することができる。ツリーを何層にも重ねていくとそれだけ思考が深くなっていく。

ソリューションシステム&実践編

上記の思考と技術を具体的にどのように使っていくかをモデルを使って検討していく。実践編としては著者のコンサルタントとしての経験から著者がどのようにして上記モデルを使ったかを記述。

感想

「ビジネスにはスピードが大事」という点には同意。刻一刻と変化する状況の中で、仮説を立ててその場その場での結論を持って対応することが必要だと感じた。とにかく動き出した後に仮説が違う場合は修正していく。完全な情報がないから動けないと言うのは、言い訳にすぎず、動き出せなければ何もしていないのと同じ。とにかく動き出すことが重要。

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