変化とは何かを失うことではなく何かを得ることなのだ。チーズを探す物語で変わることの重要性を説く

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チーズはどこへ消えた?

メタファーに満ちた物語

ある迷路で起こった出来事をめぐる物語で、登場人物は「チーズ」を探し求める二匹と二人。このチーズは、私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族や恋人、お金、大きな家、自由、健康、人に認められること、心の平安、さらにはジョギングやゴルフでもいいのだが、そういうものを象徴している。
私達はみな、自分にとってのチーズを心にいだいており、それが手に入れば幸せになれると信じて追いもとめる。手に入るとそれに執着し、なくしたり奪われたりすると大きなショックを受けかねない。
また、「迷路」は、チーズを追い求める場所を表しており、社会や地域社会かも知れないし、家庭かもしれない。

登場人物の紹介

登場人物の名前もそれぞれのキャラクターを象徴するものとなっている。
4つのキャラクターは、僕ら自身がもっているいろいろな面を象徴している

  • ネズミのスニッフ(においをかぐ、〜をかぎつけるの意):変化をいち早く嗅ぎつけるキャラクター
  • ネズミのスカリー(急いで行く、素早く動くの意):素早く変化に対応するキャラクター
  • 小人のヘム(閉じ込める、取り囲むの意):現状維持にこだわるキャラクター
  • 小人のホー(口ごもる、笑うの意):最初は失われたものにこだわるが徐々に失ったものではなく手に入れるもののことを考えつづけた

物語(抜粋)

 彼は想像してみた。笑みを浮かべ、思い切って迷路に入っていく自分を。
 その姿には自分でも驚いたが、気分がよかった。ときには道に迷うだろうが、最後には新しいチーズがみつかるに違いないと思った。そうなればほかにもいろいろといいことが起こるだろう。彼は勇気を奮いおこした。

 彼はくじけそうになるたび、自分に言い聞かせた。いまは望ましい状況ではないが、チーズがないままでいるよりずっといいのだ。なすがままになっているのではなく、自分で何とかしようとしているのだから。

 長いことこんな気分になったことがなかった。こういう楽しさを忘れかけていた。
 事態がいっそうよくなるように、ホーはもう一度、心の中でイメージした。チェダーからブリーまで!、自分の好きなあらゆるチーズの山に囲まれた自分の姿を、細かいところまで思い描いたのだ。好きなチーズをあれこれ食べているところも想像して、楽しんだ。こんなふうに多くのものを味わえたらどんなに愉快だろう。
 新しいチーズのイメージが明瞭になればなるほど、現実味をおびてきて、きっと見つかるという気がしてきた。

物語についてのディスカッション(抜粋)

「私たちのビジネスを支えているのは、訪問販売をする大勢の販売員だと考えていたからよ。販売員がとどまっているのは、高額商品を売って高額の手数料が得られるからだった。会社は長年それでうまくいってたし、将来もずっとそうやっていけるだろうと思っていたの」
 ローラが言った。「物語の中でヘムとホーが成功におごっていたのと同じことね。彼らは以前は役立っていたことも変えなければならないことに気づいていなかった」

 ジェシカが言った。「私、家族にこの物語を話して聞かせるわ。子どもたちに、私は登場人物のうちの誰にあてはまると思うか、また自分たちはどうか、訪ねるつもり。わが家の古いチーズは何だと思うか、新しいチーズとはどんなものか、話し合うことができると思うわ」

感想

手元に置いて何度も読み返したい本。物語がもつ力を思い知らされました

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