企画に必須な「日常から発想する具体例」が豊富に散りばめられた良書。

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企画脳 (PHP文庫)

【企画発想術】=「企画の考え方、コツ」

  • 自分が作りたいものを作るのではなく、誰がどんなものを食べたいかを常に考えながら作るというプロデューサー視点が必要
  • 企画部でなくても、企画はできる。例えばOLならいつも同じお茶を飲んでいるなら、季節に応じたフレーバーティーを出すなどのアイデアを考えること
  • 同じ放送作家の仕事(川の流れ)に乗っているだけでは何も変わらないので、陸にあがりトラックに丸太を乗せて移動するという「新しい発想と企画」が大事(筆者にとってはこれが「作詞」という仕事だった)
  • 「カルピスの原液」を作るように企画を作る。カルピスソーダ、カルピスウォーターなどと時代にあったものが作れるから

【みんなと違うことをする】=「個性を持つ、差別化する」

  • 人と違うところに企画の種をまいておき、時代の捉え方としてはヒットや流行のベースになるものは同じだと捉える
  • 自分だけが知っていること・得意な分野を主張し個性を作る。逆に、苦手分野があることも大事
  • みんなが行く野原には野イチゴはない。おバカキャラで流行った「羞恥心」を真似してもすでにそれは遅すぎる。数年前から仕込んでいた結果がヒットしたといえる。危険な場所にあえていくことで、美味しい野イチゴが得られる可能性は高くなる
  • 他人が捨てて気づかない情報を持ち、自分が面白いというものを一般化する前に、自分が独断と偏見で情報を読み解く。混沌して情報と言えない原石の情報も磨き上げてダイヤモンドとして使う

【予定調和を崩す】=「人々の想定を裏切る」

  • 当時のアイドル像が「可愛い子、ふりふりの衣装、好きな食べ物はクレープ、ボーイフレンドはいません」という生活感のない夢見る人形というイメージ。おニャン子クラブは、それに対して「生活感のある、期末テストがあるから休む、学業を芸能活動より優先する」という管理しないアイドルが生まれた
  • 和食の店をプロデュースする時、「うんこや」という食べ物屋には絶対似合わない言葉を選び、うんこの形の箸置きを作り話題性を作り、マイ箸という自分の箸をキープできるという面白さを演出。しかし、奇をてらうことが本質ではなく、料理店だからこそ食べ物は美味しいという王道は外さないこと
  • 当時は、テレビ業界の常識として出演できない理由はあえて触れないのが通常のやり方だった。「ザ・ベストテン」は、ランキングされた歌手でも出演できないことを堂々と明らかに言い、さらに出演できないなら追っかけていくという企画も作り上げた

【日常からの発想】=「日常でネタを見つけ、考えて、アウトプットに」

  • アンテナをはって意識的に情報を得ようとはせず、引き出しは自分の興味や関心をどれだけ頭の中に蓄積できるか
  • 八百屋で万能ネギをみて「元々ネギは万能ではないのか」というツッコミをしつつ「あえて万能」とするのもありだなと考える。そして、例えば番組タイトルで万能◯◯と使ってみたりするという流れ。
  • 伊豆半島の海沿いを車で走っていたら無数の空き缶が置いていある場所があった。自販機で買ったジュースの空き缶を渋滞があるとちょうど飲み干して置いていく人が多いというような観察をする。例えば、渋滞の気分転換のものとなるものを作るなど
  • アメリカでアイスティーにグラニュー糖を入れていて、ガムシロップがない不思議。ニューヨークの工事現場の塀に穴が空いていたのは中を見せないと中を見たい人に壊されるという話など、その場で気になったことやおかしいなと思ったことを記憶する、蓄積することが発想・企画となる
  • 感想

    まとめ方として、本書の重要キーワードとして「個性、差別化」「予定調和を崩す」「日常から発想」が企画に重要だと思うため、そのキーワードに基づいたまとめを作成した。目次は他のまとめなどを参考にしてほしい。また、プレゼン、恋愛術、つきあい術、ツキについてはカットして、企画や発想術の部分で絞込んだ。

    差別化や個性も大事だし、抜きん出る=著者の言葉でいえば「幕の内弁当になるな」とか「予定調和を壊せ」とかも特徴的だし大事。

    しかし、本書で最も学べるのは、著者の発想が「日常のネタ」を見つけて「なんでこうなっているのか、これなら他の仕事(作詞、ドラマ、映画、番組・・・など)に使えないかと考える具体例が豊富だということだと思う。

    そして、日常生活から発想する点で、本書には少ししか触れられてないが「アウトプット」(本書では目的と書かれていたはず)があると「使える」のが最も大事だと感じた。

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