【要約】 ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)

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ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)

■すべての人を好きにはなれない
 ・われわれは、誰でも他人を嫌うこと、しかもー残酷なことにー理不尽に嫌うことを
教えたい

 ・人を好きになることが自然なら、その反対のベクトルをもった嫌いになることもごく自然なはず

 ・嫌われている感じのする人とは、軽くあっさりと嫌いあって行けばよい。
  対立しあっていけばいい。しかし、その技術は高度かもしれない。
  大嫌いになるか、嫌いにならない方向にわれわれは努力しがち

■「嫌い」の諸段階
 ・適度の復讐のすすめ
  復讐するからには、そこから生ずる所結果の責任はすべて本人がとらなければいけない。
 その覚悟のない腑抜けは福州などはしてはなりません。復讐はこうして、こそこそとではなく、正々堂々と、しかもあとの責任はすべて自分が取る覚悟ですべき

■「嫌い」の原因を探る
 ・「嫌い」の八つの原因
  1相手が自分の期待にこたえてくれないこと
  2相手が現在あるいは将来自分に危害を加える恐れがあること
  3相手に対する嫉妬
  4相手に対する軽蔑
  5相手が自分を「軽蔑している」という感じがすること
  6相手が自分を「嫌っている」という感じがすること
  7相手に対する絶対的無関心
  8相手に対する生理的・観念的な拒絶反応

子供は思春期にもなれば、親がわが子に関する無数の弱みを武器にして自分に対してくることを激しく嫌う

無自覚的にそれはもはや支配できそうもない子供を支配したいからやってしまう

 ・相手に対する嫉妬
  嫉妬とは
  「あらゆる不幸のうちでもっともつらく」
  「すべての苦悩のうちで最大のものであり」
  「人間の究極の本質」

  例えば、美しい女の美しさが自分の醜さを現実に奪うのではないまでも、それを自覚させみじめな気持にさせるから

  大抵の場合、相手が「よきもの」を所有する故に嫉妬するからと言って、その同じものを所有したり、同じ人物になりたいわけではない。
だから同じ程度の成功をするしかない。

 「嫉妬」と「憧れ」の区別
 相手の没落を願うことが強ければ強いほど嫉妬に近く、それが限りなくゼロに近い場合は憧れといえる。

 嫉妬心は自尊心を傷つける

・相手に対する軽蔑
 軽蔑は嫉妬に比べるとはるかにドライな感情
 いつも優越感を伴っておるので快適ですらある。

 嫉妬している人とは、その成功や没落が気にかかる人であり、私が軽蔑している人とはそれが気にかからない人

・相手が自分を「軽蔑している」という感じがすること
 成り上がり者の苦悩
  「嫌い」とは本来論理的には称賛されない感情であり、不快ですから、その原因を自分のうちに求めるのではなく相手のうちに求めようとする。

・相手が自分を「嫌っている」という感じがすること
 ここに「自分に落ち度がなければ嫌われるはずはない」という単純な論理を求めますと、相当おかしくなってゆく。あなたが嫌われるのは、自分に落ち度がない場合がほとんどだからです。

 考えるだけの原因を考えて、それでも不可能なら必要以上に詮索しないで仕事上はあたかも嫌われていないかのようにしっかりふるまうこと。
 離れられることならなるべく離れてしまうこと。

 信頼できる仲間あるいは上司にその相手との冷たい関係を訴えながら、いつまでもいつまでも相手と嫌いあいながらも対等につき合う技術を修練をしていく。

・いかなる職場でも適度にあなたを嫌う人がいたほうが、そこからあなたはさまざまな他人との関係の仕方を学ぶことができる。

■自己嫌悪
 ・自己嫌悪と自我理想
  自己嫌悪は、だいたい性格の特性と身体の特性に二分される。

 ・成熟するとは、こうした中学生レベルの自己嫌悪を逃れて安定した自己肯定へと移行すること。

 ・親は「このためを思って」などというが、自分の期待を押しつけているだけ。

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