【要約】 反省させると犯罪者になります (新潮新書)

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反省させると犯罪者になります (新潮新書)

<第1章 それは本当に反省ですか?>

■2度の接触事故を起こした時の私の本音
 仕事で切羽詰まっていた時に事故を起こした際に相手に対してひたすら「申し訳ありませんでした」と言葉を発したが、
 内心相手に対する「謝罪の気持ち」は湧いてきません。

■「後悔」が先、「反省」はその後
 悪いことをしてバレ時の人間の心理は、反省とはほど遠い
 「自分は本当に悪いことをした」と心から思えることは、そんなに簡単ではない。

■被告は裁判でウソをつく
 何度も少年院や刑務所に入ったものほど、皮肉なことに「反省の仕方」を学ぶことになる。
 どんなに反省の弁を述べても被告人は自分の犯した罪と向き合っていない。
 自分の罪と向き合うのは、長い時間をかけて手厚いケアをするなかで初めて芽生えてくるもの

■受刑者が被害者に抱く否定的感情
 反省させてはいけない。被害者に対して不満があるのであれば、その不満を語らせる。
 不満を語る中でなぜ殺害しなければならなかったのか、自分自身にどういった内面の問題があるのかが、
少しずつ見えてくる。
 人は不満や怒りなどの否定的な感情と持っていると、その感情をいつまでも引きずる。
成人になっても心の中にある「傷つき」は自分の心が傷ついた「瞬間」で止まってしまうのです。

<第2章 「反省文」は抑圧を生む危ない方法>
■非行というシグナル
 人は、自分がされたことを、人にして返すもの
 優しくされると優しくすることができるし、冷たくされれば冷たくしたくなる。

■問題行動が出たときは「支援のチャンス」
 問題行動はチャンスである。
 問題行動が起きたとき、ひとまず叱ることは控え、本人が問題を起こすことに至った理由に耳を傾けることです。

<第3章 被害者の心情を考えさせると逆効果>
■矯正教育なんかしない方がまし?
 孤立こそ再犯をおこす最大のリスクの要因となります。
 受刑者の半数以上が刑務所に戻ってくる。

■自分の心の痛みに気づくことから真の反省が始まる
 大半の男性受刑者は不遇の環境の中で生きている
 彼らは、親から「大切にされた体験」に乏しいのです

 「男らしくて格好いい」と思われるのは、満たされていない彼らの愛情を求める欲求の代償となっている

 居場所とは、本来「ありのままの自分」でいられるところ

■真の「反省」とは
 真の「反省」とは、受刑者が「自分は本当に悪いことをした」と心から感じることで、
 誰かに教えられてのではなく、自分自身が内面と向き合った結果として、自然と心の底から湧き上がってくる「罪の意識」こそ本当の反省
 真の「反省」とは、自分の内面とじっくりと向き合った結果、最後に出てくる謝罪の心といえます。

人は人に頼って生きていくという考え方を身につけないとダメ

<第4章 頑張る「しつけ」が犯罪者をつくる>
そして、「しっかりとした子供」とは「我慢ができること」「一人で頑張ること」「弱音を吐かないこと」
「人に迷惑をかけないこと」のできる子供を育てるパターンになりがちです。

人は人に頼れなくなると「もの(たばこ、覚せい剤など)」に頼る。

■しつけがいじめの一因に
「一人で頑張ること」が大切だとたたきこまれたものは、「一人で頑張れず途中であきらめてしまう」人や「他社にすぐ助けを求めるひと」を目にするとイライラします。
「弱音を吐いてはいけない」と言われたものは、すぐに泣き言をいう人を許せなくなります。

「人に迷惑をかけないこと」が当たり前と思っているひとは、「人に迷惑をかけられる人」を見ると
腹が立ってくる
相手に対して抱く不快感は、自分の心の中に植え付けられた価値観が原因となっている。

子供がいじめられていること「弱い」と思ってはいけない。

いじめられた被害者のことを考えるよりも、自分自身が親から受けた「被害」を語ること

■いじめ防止教育は「いじめたくなる心理」から始める
 私が受刑者に行っている「被害者の視点を取り入れた教育」と同様、「加害者の視点」から始める。

■早く「大人」にしようとすると危ない
 「子供っぽさ」はダメで、「大人らしさ」が賞賛される。
 いい大人でいられる条件は、 「子供っぽさ」をうまく出せることといっても過言ではない。
 

 両親が不仲であると、子供は「自分が悪い子だから、お父さんとお母さんは仲が悪いんだ。
 いい子になろう」と思ってしまう。

<第5章 わが子と自分を犯罪者にしないために>

■反省文の代わりになるもの
 問題を起こした生徒に「今回のことをいい機会にしたい」と受容的な姿勢でいることを伝えたうえで、
 「今回のことを親(養育者)に言ったら、親「養育者」は君になんていうだろうか?

 などと親に本当に言いたいことを書くように求めてはどうでしょうか?

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