本当に即戦力?輝かしいキャリアを持つ転職希望者ほど冷静に採用面接することが大切!

3476viewsドラクエほしいドラクエほしい

このエントリーをはてなブックマークに追加
即戦力は3年もたない  組織を強くする採用と人事 (角川oneテーマ21)

輝かしいキャリアの裏側

過去の経歴がどうしても気になってしまう人が多いことでしょう。前職での実績もそうですが、学歴や偏差値もそうです。また、一流企業に勤めた経験のある人に対しても、すぐに期待を大きくしがちです。とくに、自分の腕一本でのし上がってきた経営者ほど、勉強のできる人、きらびやかなキャリアを持つ人に弱いものです。

ある経営者のお話です。今の会社を設立してから現在に至るまで、たくさんの失敗をしてきました。まだ従業員が十人にも達していなかった頃、名門国立大学の大学院を出て、アメリカを代表する多国籍企業で二年間マーケティングをやっていた、という素晴らしい経歴の持ち主が応募してきてくれたのです。

書類を見ている段階から早く会ってみたいと期待が高まり、実際の面接ではロジカルな彼の話しぶりに舞い上がってしまいました。彼の話をじっくり聞くというよりも、私が自分の会社の夢とビジョンを懸命に語り、面接が終わったあとには「一緒にやろう。ついてきてほしい」と握手までしてしまったのです。

その後、彼は入社しましたが、わずか三ヶ月ほどで離職という最悪の結果になりました。実は彼は深刻なメンタル面の問題を抱えていて、入社後二週間でほとんど出社ができない状態になってしまったからです。

今から振り返れば、恥ずかしい限りの失敗でした。冷静に考えたならば、一流大学を優秀な成績で卒業し、誰もが知る一流企業に勤めてきた人が名もないベンチャー、中小企業に応募してきた場合には、それだけでも何かあるのではないかと疑ってかかるべきだったのです。

「ベンチャー企業で自分の力を試したい」と語ったとしても、鵜呑みにしてはいけません。未来への意欲は「善意のウソ」と割り切るべきです。過去の事実だけが正確な評価に導いてくれるはずです。

日本の就職事情を考えると、学歴社会ではなくなったとはいえ、まだまだ大学のブランドと企業のブランドはある程度マッチングしているのが実情です。

一流大学を卒業していて、社会で働いていく能力も高いと見込まれる人材は引く手あまたとなり、普通は大企業への就職が決まります。仮に東大を出ていながらも一流企業に入れない学生がいたとすれば、頭はよくても何かが欠けた、バランスが悪い人材である可能性が高いと考えるべきです。たとえば、こだわりが強く、上司次第で伸びるかどうかが決まってしまうような人などが典型例です。

もちろん、バランスが悪いことがすべて悪いわけではありません。ただし、自社にそのバランスの悪さをカバーできる環境を用意する力があるのかということは、大いに確認する必要があるでしょう。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く