マイホームは買ったほうがトク!?ライフプランを考えて物件条件をイメージすること!

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マイホーム、買ったほうがトク! (朝日新書)

物件を選ぶ際の注意点

まず考えたいのは、購入した住宅に住むのは誰なのかということ。他人に貸すなら、借りてくれる人。自分で住むなら、あなたや家族だ。意外にこういう基本的なポイントを考えていない人が多い。

現在、夫婦と子ども1人の3人家族だとしても、これからずっと3人というわけではない。もう1人生まれて4人になるかもしれないし、子どもが大きくなれば独立し夫婦だけになるだろう。時間とともに家族形態が変化していくことを考慮して、家を選ぶべきだ。

1人だけで住むなら20平米程度のワンルームでも問題はないだろう。結婚して2人になれば40平米程度、子どもができれば60平米以上は欲しくなる。住む人数が多くなるほど広い部屋が欲しくなるのは自然なことだ。逆に子どもが独立するなどして家族の人数が減ればもっと狭い家で十分になる。

人生の中で最も広い住宅を必要とするのは、子どもが個室を欲しがる10歳前後から独立する20歳前後までの10~20年の期間だ。たったこれだけの期間のために、無理をして広い住宅を買ってしまい、住宅ローンの返済が終わるころには、その住宅に住んでいるのは夫婦だけになる可能性は高い。最後は配偶者も亡くなり1人になる。だだっ広い住宅に独居老人。高齢者世帯と子ども世帯が同居する大家族世帯が減少し、全国でこうした光景が見られるようになった。経済的にもセキュリティ的にもあまりいいことではない。

それだけではない。退職し、子どもも独立していれば、会社のことも学校のことも考えずに住む場所を選ぶことができる。現在の住宅はもちろん、生まれ故郷でも、海外でも経済的な条件さえ許せば、どこでもOKだ。できれば、退職後にはどこに住むのか、住みたいのか、というところまで考えた上で物件選びをしたいところだ。

賃貸であれば、家族の人数に応じて住み替えていけばいい。賃貸住宅は身軽なところが最大のメリットだ。一方、購入するなら住み替えていくのは簡単ではない。短期間の住み替えは不利だからだ。実質家賃を計算すれば、不動産価格が下落する時代では保有期間が短いほど実質家賃が高くなる。

購入するなら住み替え回数を最小限にすることが重要だ。たった10年ちょっとのために無理をして子どもたちに個室を用意する必要があるのか、こういう点まで考えて物件の条件を考えてほしい。また、不動産価格が下落する時代でもあるのだから、やはり無用に広い住宅を建てる、もしくは買おうとしないほうがいい。広い住宅ほど転売が難しくなるからだ。広い住宅を建てる人ほど、自分好みの住宅にしたがる傾向がある。また、広い住宅ほど価格が高いので購入できる人が減り、価格の下落が激しくなりやすい。

人生を考えると子どもが生まれないかもしれないし、子どもが独立せず家に居続けるかもしれない。退職後は故郷に帰らないつもりだったが、帰ることになるかもしれない。収入が上がっていくと思っていたら、給料が下がった、リストラされた。人生にはさまざまな事件が起こる。立派な住宅に住みたいという気持ちは大切だが、アクシデントがあったとしても家計が崩れないように慎重に物件の条件を決めてほしい。

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