進化論でわかる嫉妬、浮気、精子間の競争

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一度なら許してしまう女 一度でも許せない男―嫉妬と性行動の進化論

嫉妬が生まれたのは祖先の女性が貞淑ではなかったから

もし、祖先の女たちが非の打ちどころがないほど貞淑であれば、男たちが嫉妬という感情を進化させるきっかけはなかっただろう。男の嫉妬は警戒すべきこと、つまり愛する女の浮気への進化した反応なのである。男の嫉妬の激しさは、女が正規のパートナー以外の男に対しても欲望をもっていることを物語っている。

浮気は文化です

浮気が、部族社会も含め、あらゆる文化のなかで知られ、人類全体に広く行なわれていることである。どの程度行なわれているかは文化によって異なる(スウェーデンではその率が高く、中国では低い)が、浮気はどこでも起こっている。性的浮気は世界中どこでも離婚の最大の原因になり、これに迫るのは不妊だけである。オーストラリア北部のティウィ族からロサンゼルス郊外までのあらゆる文化のなかで、女性が浮気をしているという事実は、女性を支配しようとする男性の試みにもかかわらず、また、発覚すれば離婚の危険があるにもかかわらず、ひとりのパートナーで満足することを拒否する女性がいることを示している。

精子間競争

精子間競争は、ひとりの女性の生殖管にふたりの男性の精子が同時に存在する場合に起こる。人間の精子は女性の体内で最長、7日間生存でき、科学者が以前信じていたように1日か2日ではない。実際、女性の粘膜につけられた何百もの小さなへこみに、精子はたくわえられたのち、数日後に放出され、卵子に受精するためのマラソンレースを開始する。もし女性が一週間以内にふたりの男性と夜の活動をすれば、精子間競争が起こり、異なる男性の精子は卵子を受精させるという目標に向かって闘いを繰り広げることになる。精子間競争の研究によって、人間の精液は、一雌一雄で知られる霊長類のなかの種と比べ、体重比で2倍あることが明らかになった。このことは人間の精子間競争が長い進化の歴史をもっていることを暗に示している。

さらに、人間の精子は異なる機能を果たすため、異なる形態をもつように設計されている。もっとも多くみられるのは受精用精子だが、この標準的精子はスイミング・スピードを競うため円錐形の頭と硬い尾をもっている。しかし、少数派の精子のうち、かなりの数はくねくね曲がった尾をもっていて、これらの神風精子は早く泳げるようには設計されていない。それが役目ではないからだ。試験管のなかでふたりの男性の精子を混ぜ合わせると、神風精子は受精用精子に絡みついて相手を倒すが、その過程でみずからも自滅してしまう。こういった生理学上の手がかりからうかがえるのは、男性は自分の遺伝子をつぎの世代に引き継ぐため、文字どおり女性の生殖管のなかで、ほかの男性と闘ってきた長い進化の歴史があるということである。精子間競争の長い歴史がなければ、進化は精液の量を増やし、戦いに有利な精子の特別な形態を発達させることはなかっただろう。

感想

恋愛心理が生物学的にわかります★

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