ヘッドハンターを利用した転職テクニック

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ヘッドハンター

「ヘッドハンター」と一口でいっても、それには二種類あることを知っておかねばなりません。ひとつは「リテーナー(Retainer)」とよばれる形態をとるもの。これは、予め依頼主から最低限のフィー(おおむね六〇〇万円前後)をもらった上で活動を開始するものです。もうひとつは「コンティンジェンシー(Contingency)」日本語では通称「成功報酬ベース」と呼ばれるもので、候補者が依頼主の会社に就職することが決まれば、その初年度年収の約三分の一をもらうのが普通です。

ヘッドハンターは、もちろんその道のプロですから、言葉巧みにあなたにアプローチをしてきます。そのアプローチの仕方も、「先方はあなたを是非にとおっしゃっています」というように、その多くはあなたに対して低姿勢で臨んでくることでしょう。

プロセスの終盤ともなると、いよいよ報酬の話となります。ここでもヘッドハンターはあなたと先方の間をとりもってくれますが、くれぐれも忘れてならないのは、お金をもらっているのはあなたからではなく、雇用主からであるということです。

もちろん、もしあなたが最後に残った候補者であるならば、あなたが入社を決めなければ彼らとて〝フィー〟をもらえないわけですから、必死にあなたにすり寄ってきます。ですが、彼らはあなたの代理人ではなく、あくまでも彼らのお客様は雇用主。したがって、どんなにあなたのことを思っているかのように行動していたとしても、注意しなければなりません。

ちなみに、日本におけるヘッドハンターのほとんどは、いわば「いい人をみつけてきたらお金を払うよ」という条件で仕事をしているわけですから、その中には文字通りあなたをひとつの商品(つまり、売れてナンボ)としてしか扱わない人も数多くいます。また、あなたの了解をとることなく先方の会社にあなたを紹介することもありますから、注意が必要です。そんな、「海千山千」の彼らと上手に対話する方法について、ここに要点をまとめてみました。

(1)相手があなた一人を候補者として先方に紹介することはあり得ないわけですが、その中で優先順位を上げることは可能です。そして、ヘッドハンターにとっての優先順位とは、あなたがどれだけ他の候補者よりも初年度の年収が高くなるかで決まります。この点についてだけ、ヘッドハンターとあなたとは利害関係が一致しています。逆にこの点においては、ヘッドハンターと雇用主の利害は一致しないわけです。

(2)ヘッドハンターは、転職して半年近く経つと大概「どう、うまくやっている?」と連絡をよこしてきます。これはなにもあなたがちゃんと働いているか心配してのことではありません。実は、ヘッドハンターと雇用主の契約では、ほとんどの場合において、転職して半年以内にやめられると、違約金として成功報酬の何割か(または定額)を、雇用主に返金しなければならない取り決めがあるのです。商売熱心なヘッドハンターだったら、「少なくとも半年間の年季奉公だけは勤めてもらいたい」と泣いてすがってきます。彼らに恩を売る時があるとすれば、まさにこういう状況の時です。

回転売買

さらに、彼らの多くはいわゆる「回転売買」を行います。つまり、あなたが転職して一、二年たったころに、「そろそろ今の仕事にも飽きてきませんか? 実は他にこんないい話があるんだけど……」と声をかけてくるのです。商品としての価値が高ければ高いほど、ヘッドハンターはあなたを丁重に扱うわけですから、これを使わない手はありません。

自分の目指すキャリア・ゴールがはっきりしていればいるほど、ヘッドハンターを上手につかって、そのチャンスを最大限に活かすことが可能です。なにも遠慮はいらないのです。彼らは雇用主からはお金を、みなさんからは「あなた」という商材の提供を受けてビジネスをしているにすぎません。このように、世の中にはタダで自分によくしてくれる人はいない(もしくは滅多にいない)ということは覚えておくべきです。

感想

転職したいけどヘッドハンターからはお呼びがかかりませんけど。

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