就活のバカヤローは誰なのか?就活が気持ち悪い理由

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就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤローは、学生、大学、企業、そして就職情報会社に対する徹底した取材と調査をもとに、現在「就活」の現場で起こっている事実を紹介してる本。就活は気持ちが悪い理由をまとめました。

まず、なにより学生が気持ち悪い。

誰もがリクルートスーツに身を包み、合同企業説明会に集結している様子は気持ち悪い。マニュアル本に洗脳され、おじぎをする角度から挨拶の仕方まで一緒になっている様子は気持ち悪い。中途半端な自己分析をし、他人の勝ちパターンを真似し、イタい自己PRをする学生は気持ち悪い。人気企業・大企業に内定すると、内定者として勝ち誇り、偉そうに後輩に接する学生は気持ち悪い。

大学だって気持ち悪い。

就職実績アップに邁進するのは結構なことだが、キャリア教育という美名のもと、学生たちに就活のノウハウを教える様子は気持ち悪い。学生を型にはめていく様子は気持ち悪い。「教育の時間を確保しろ!」と言う教授と、「就職実績が下がると大学として生き残れなくなる!」と主張する就職課の対立は気持ち悪い。

企業の必死さも気持ち悪い。

会社の良いところだけを見せようとする様子は気持ち悪い。飛び込み営業をコンサルティング営業などと表現する様子は気持ち悪い。ワークライフバランスという言葉が流行ったかと思うと、どの企業も「働きやすさ」を働いたこともない学生たちに必死にアピールする様子は気持ち悪い。現場で仕事をしたことのない人事担当者が現場の仕事のおもしろさを説く様子は気持ち悪い。その人事担当者がいくら努力しようとも、社内では評価されない様子は気持ち悪い。

就職情報会社も相当、気持ち悪い。

自ら調べた情報をもとに、マッチポンプ的に学生・大学・企業を煽る様子は気持ち悪い。学生に接したこともない営業担当者が企業に提案をする様子は気持ち悪い。企業の採用課題解決という大義名分を掲げつつ、結局、学歴と人数、他社と比べた値段などでしか自社の商品・サービスの魅力を表現できない様子は気持ち悪い。

このように、就活の登場人物たちは、気持ち悪さが漂う茶番劇を必死に演じている。とはいえ、学生も、大学も、企業も、就職情報会社も、その「気持ち悪さ」「茶番ぶり」に無自覚なわけではない。誰もが薄々、「嫌だな」「気持ち悪いな」などと感じている。もっと言えば、

「就活のバカヤロー」

と叫びたいところをグッとこらえている。にもかかわらず、だ。この茶番の本質はずっと変わっていない。時代が就職氷河期から売り手市場に変化しようと変わらない。情報源がリクルートブックなどの冊子からリクナビなどのナビサイトに移行しても変わらない。東京ドームやビッグサイトで合同企業説明会が開かれるようになっても変わらない。「みんなの就職活動日記」や「2ちゃんねる」のような、就活の情報交換ができるサイトができても変わらない。大学にキャリアセンターが設置され、キャリア教育なるものが行われるようになっても変わらない。

マニュアル本に洗脳された学生と都合の良い事実を並べたてる企業の「騙し合い」。
就職実績と教育の狭間で揺れる大学がバカ学生と採用を急ぐ企業に不満を言う「責任転嫁」。 「就活を応援します」「採用活動を応援します」などと言いつつ、陰の支配者のごとく皆を煽る就職情報会社の「偽善」。

なにもかもが、同じことのくり返しだ。
茶番はまったく変わらない。
いや、変わらないどころか、むしろ悪化しているとも言える。

就活も採活も、以前よりずっと早く、ずっと長くなっている。結局、大学生活は遊ぶことと就活で終わってしまう。

おもしろいことに、媒体上では「充実した学生生活を」とメッセージを発信している就職情報会社も、「就活の早期化はやめましょうよ」という言葉はひと言も発信していない。

企業の人事部の方によると、「毎年、ご参画いただいているあのイベントですけど、今年から1カ月前倒しになります」という提案をされることが多いようだ。当然、企業や学生のニーズありきではあるのだが。倫理憲章は、もちろん形骸化している。

就活のバカヤロー度は、ますます加速しているようである。

感想

就活生としては心痛む内容ですね。茶番すぎるぜ、就活。でも誰か内定下さい(切実)。

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