コートに関する敬語とマナー

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「お預かりいたします」は押し付けがましい?

冬になると、コートをお召しになったお客様が増えます。商談や打ち合わせの際コートは邪魔ですし、小さくたたむとしわになりやすいので、進んでお預かりする気配りを持ちたいものです。

「○○様、コートをお預かりいたします」

この言い方ですと、どこか押し付けがましい感じがしませんか?

「お預かりいたします」

と断言されてしまえば、断りづらい雰囲気になってしまいます。

「○○様、コートをお預かりしましょうか?」

これなら、「お預かりします」より少し柔らかな表現になりますね。預けるか預けないかの判断がお客様にゆだねられる形になっているからです。しかし、もうワンランク上を目指すのなら、 「○○様、よろしければコートをお預かりいたしましょうか?」 と声をかけるのはどうでしょう?

何か申し出をする際に「よろしければ」という言葉のクッションをいれることによって、更に丁重で腰の低い表現になります。また、「コート」を「お召し物」と言い換えることも可能です。「コート」は外来語なので「おコート」とすることはできませんが、「衣服」については「お召し物」といった尊敬表現にすることができるからです。また、コートを預ける際は「じゃあお願いします」ではなく、

「お気遣いありがとうございます。それではお願いいたします」

と感謝の言葉を述べてから預けます。ただし、相手が「お預かり~」の申し出をしないときは自分から「お願いします」と言うのは失礼になります。

コートはどこで脱ぐべき?

ちなみに、お客様の会社を訪ねた際どこでコートを脱ぐのがいいのでしょうか?一般的な作法としては、社屋に入る前に外で脱ぐのが正式とされています。これはビジネスだけでなく、私用で他家を訪ねるときも同じです。

脱いだコートは、たたんで腕にかけ、マフラーや手袋などの小物ははずして鞄の中にしまいます。ビルの上層階などに訪問先がある場合はエレベーターの中で脱いでもいいとされますが、エレベーターの中では訪問先のお客様と顔を合わせてしまうこともあるので、できるだけ建物の外で脱ぐように心がけます。また、コートを脱ぐ前に廊下などでお客様と対面してしまった際は、 「コートを着たままで失礼します」 と一言添えることが大切です。

帰りにコートを着る場所は、やはり社屋を出てからが正式です。しかし、相手から「どうぞこちらでお召しになってください」と勧められた場合は、 「ありがとうございます、それではお言葉に甘えてそうさせていただきます」 と言ってから着るのがいいでしょう。

コートの扱いで更にワンランク上の作法を目指すのなら、脱いだコートを中表に(裏地部分が外に出るように)たたみます。これは、コートの外側についたゴミが落ちて、訪問先の部屋を汚さないようにという心配りから生まれた作法なのです。

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