日本人のための世界史入門。だいたい知ってるだけでいいよ♪

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日本人のための世界史入門 (新潮新書)

いつから日本人は世界史が“苦手”になったのか。3000年の歴史を“大づかみ”するための“コツ”、教えます。苦手克服のための入門書。 それをまとめました。

歴史を知るということ

だいたいでいい

  • 歴史の知識は、だいたいでいいのである。その「だいたい」がないから困るともいえるので、歴史学者は細かすぎ、教わる学生には「だいたい」すらない、というのが現状である。知識人や学者が専門的な議論をする時は、「だいたい」では困る。しかし、一般読書人の歴史の知識は、だいたいでいいのである。

歴史は楽しいからでいい

  • 私が歴史の本を読んだり教えたりするのは、単純に好きだからである。「役に立つから勉強しろ」という及び腰の態度はもうやめようではないか。面白いから勉強する、でいいではないか。

中立になれなくても、努力すればいい

  • 歴史に限らないが、一部の、主として左翼的な知識人が言うように、どうせ人間は中立的になどなれない、だから自分のイデオロギーで書いちゃっていいんだ、というのはまったくの間違いで、中立的であろうと努力するということは出来るはずなのである。現に私はそうしている。

大体を知る例

中世ヨーロッパの「国」と現在の「国家」

  • 中世ヨーロッパの「国」というのは、現在の「国家」とは様相が違う。現在のように、国境が定まったのは、三十年戦争が終わった一六四八年のウェストファリア条約以降のことで、それ以前は、貴族たちが封建領主として大小さまざまな領地を持ち、フランス王などといっても、それら封建領主のうちの一人でしかなかったとも言える。

共和制と君主制の違い

  • 簡単にいうと、主権者が世襲であるか選挙で選ばれるかという問題である。

「民族自決」はほんとにいいのかな?

  • 私は先進国による支配が悪いことばかりだとは思えないというのが、本当のところであり、少なくとも「民族自決」が必ずしもいいことだとは思えないのである。

封建から資本制の移り変わり

  • 封土の人口は放っておけば増加するから、これを養い、また新しい家臣に土地を与えるために戦争をするというのが一般的で、それが現代では資本制の下で、常に経済成長をしていないと人々の暮らしがもたないという状態に移行したのであり、常に領土を広げたり取り返したりしようとする領主の意識が、資本制にとって代わられたとすべきだろう。

  • 宗教というのは、内にいるか外にいるかの二種類しかなく、外にいる限り、他宗教ないし内ゲバでの戦争で人を殺そうなどという情熱の出所というのはとうてい理解できないものだ。

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