絶望に効くクスリ Vol.7(山田玲司)の書評・感想

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絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.7) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

http://blacknightgo.blog.fc2.com/blog-entry-1991.html

本書は、漫画家の山田玲司が、色んな『凄い人』に会いに行って対談し、それを漫画にした、対談漫画です。
先に書いておきましょう。こりゃあ凄いわ!こんな名言連発の漫画だとは思ってもみませんでした。「非属の才能」の著者なんだけど、どっちも凄い!
どんな人と対談してどんな話をしているのか、というのを書く前にまず、本書の精神を最も体現していると思われるつぶやきを著者本人がしている箇所があるんで、それを抜き出してみようと思います。

『やっぱり人は会ってみなきゃわからないよねぇ…』

これは、C・W・ニコル氏と対談している時に著者がつぶやいたことなんだけど、まさにその通りだと思います。とにかく本書の精神は、直に会って話を聞く。それに尽きる。本書では、僕がそれまでまったく知らなかった人もたくさん出てくるんだけど、みんなとにかく凄い。凄過ぎる。そして、話を聞くともっと凄い。そういう生き方をしてきた人だからこそ言える言葉、重みがまったく違う言葉が気負いなく放たれていて、シビれます、ホント
とにかく全編素晴らしいんだけど、以下ではとにかく、一般的には有名ではないだろう人(僕も全然知らなかった人)である、レシャード・カレッドさん、藤村靖之さん、飯島博さん、山田バウさんの四人を重点的に取り上げたいと思います。

まず、静岡で医師として働きつつ、日本全国の無医村へ出向き無料で診療、さらに老人ホームまで作ってしまう、アフガニスタン出身の医師・レイシャード・カレッドさんです。著者は、日本人のイスラム人に対する偏見を苦々しく思っていて、それもあってレイシャードさんに余計に素敵さを感じたようです。
素晴らしいことをいくつも言っています。

『日本の若者を追いつめているのは、「心の不景気」だと思いますね…』

『今の日本の子供は、「大人」を知らないですよ。見本になるような「大人」を見たことがない子が多い…』

『(アフガニスタンの学校では)ゴミだってえらい人から先に拾うんです』

『医者っていうのは本来病人の所に行くものであって、体の悪い病人がわざわざ来るのはおかしいでしょう…』

次は、一流大学の大学院を出て入った某大企業の研究室長の座を捨てて、子供のぜんそくを治すために発明家になり、非電化製品を発明し続けている、発明・藤村靖之さん。この人凄くて、電気を使わないで仕える掃除機・冷蔵庫・除湿機なんかを作り、モンゴルなど海外の人たちの暮らしをよくする活動をしているし(非電化冷蔵庫をモンゴルの会社に作ってもらい、それを羊二頭で売っているらしく、藤村さんの元にはお金は入らなかったり!)、イオン式空気清浄機「クリアベール」は、世界記録である250万台も売れたそうな。
この藤村さんの話は、まさに今喫緊の話題(喫緊って、使い方間違ってるかなぁ)だと思うんですね。まさか日本に住んでて、電気が足りない、なんていう事態に陥るなんて誰も思わなかったと思うんだけど、これから藤村さんの作っている非電化製品って話題になったりするのかもだなぁ。
電気について、こんな素敵なことを言ってます。

『私は「電気が悪い、非電化がいい」だから非電化を使いなさい…なんてことは、言いたくもないし、行ってもいないんです…「愉しいと思うほうを選んだらいい」という提案なんです。』

感想

突然Vo.7から読み始めましたが、本書には「電気」と「地震」と関わる話があったりして、まさに今読むのがいい内容になっている感じがしました。「非属の才能」でも良いこと言うなぁ、という感じがしましたけど、本書では、対談自体を漫画にしているんで、本人自らがその言語を発しているということがより強く伝わってくるので、余計に強い言葉に感じられます。是非読んでみてください!特に今、モヤモヤしているすべての人へ!

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