残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法から名言をまとめました!

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残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

p.36

適正に欠けた能力は努力では伸びない。「やればできる」ことより「やってもできない」ことの方がずっと多い。

p.46

市場経済のルールは「働いてお金を稼がないと生きていけない」
市場はいろいろな知能(ガードナーのMI的な視点)を平等には評価しない。
地区の野球大会でホームランを飛ばせる程度の能力じゃ食っていけない

のに、プログラマはif文for文かければとりあえず戦力とみなされて給料が支払われる、とかね。

p.55

"彼らの理想世界では、ジャイアンは教育によってデキスギくんに変身できる。なぜならそれが、道徳的に正しい唯一の選択肢だからだ。"

p.68

"人的資本を能力によって計測することが許されるのは、能力が本人の努力によるものだからだ。この前提から、ぼくたちの社会を支配しているきわめて強力なイデオロギー(能力は努力によって無限に向上する)が生まれる。"

p.78

やってもできない。そんな現実に自己実現の神はひとつの神話を与える。
「好きなことを仕事にすれば成功できる」
というのがそれだ。本書曰く
"これは現在社会最強のイデオロギーで、反論はもちろん揶揄することすら許されない。そして驚くべきことに、ほとんどの場合この宣託は正しい。嫌いなことをガマンして頑張るなんて、それこそ特別な能力のあるご一部のひとにしかできないからだ。"

p.81

問題は、好きなことが常に市場で高く評価されるわけではないということ。

p.251(まとめ部分)

"それでも能力があろうとなかろうと、誰でも好きなことで評判を獲得することはできる。だから必要なのは、その評判を収入に変えるちょっとした工夫だ。"

p.260(あとがき)

「好き」を仕事にしたいのなら、ビジネスモデル(収益化の仕組み)を自分で設計しなくてはならない。

ブームに乗っかったり他社の構築した前提に相乗りするモデルではいつか破綻する

p.88

自己啓発は自分を変えることで世界を変えようとする。
オーケー、わたしが変われば世界は変わるとしよう。残された問題はただ一つ。
「果たして、わたしは変われるのか?」 => そう簡単には変われない(p.108)

p.102

幼少時代に形成された性格は死ぬまで変わることがない。それが進化で獲得した最適戦略。

p.142

転職の紹介など、弱い絆による紹介行為はマイナスのないローリスクミドルリターン戦略

p.151

中国共産党・オウムの洗脳のプロセス
1.分離(例: サティアン、監獄)
2.移行(常識と蓄積の破壊、不安定にする)
3.統合("正しい"を与える)

Brainwashingの語源は中国語の「洗脳」を直訳したもの

p.158

人間は、進化上死活問題であったため、生物であるか無生物であるか、言い換えればその物体に「意思」があるかどうかを判断する能力は高い。とくに無生物を生物と誤解してしまう傾向がある(もちろん逆の誤解より危険が少ないので)

心霊とかも一部はこれだわな

p.205

見た目から相手の気持ちを判断することができる、というのは社会的生物にとって有利な能力。なので発達した。相手の気持ちを投射する「鏡」を持つこと。これが意識の起源、という説。

ハンフリー『内なる目』で論じられた。

p.220

金銭的な報酬はやる気を下げる。パズルを解かせる実験で証明したそうな。

p.226

"米国型の人事制度は地位や職階で業務の分担が決まるから、競争のルールがはっきりしている。頂点を目指すのも、競争から降りるのも本人の自由だ。それに対して上司や部下や同僚たちの評判を獲得しなければ出世できない日本型の人事制度は、はるかに過酷な競争を社員に強いる。この仕組みがあるからこそ、日本人はエコノミック・アニマルと呼ばれるほど必死で働いたのだ。"

所感

多方面の知見(なぜか僕の好きな進化心理学が多い)を駆使して今の世の中をちょっと斜めから見る本。自己啓発への傾倒でもなく、無気力でもなく、冷静に「幸せ」とは何かを考えていく。
帯と前書きに書かれている「本書の主張を要約した」2行は、
・伽藍を捨ててバザールに向かえ
・恐竜のしっぽの中に頭を探せ
だそうで。僕的にはちょっと違う気がする(ぱっと見わかりにくい言い回しを使うことで興味を持たせようとしててあざとい)。ノウハウとしてスキャンしたとき得られるエッセンスはたしかにその2行になるのだろうけど。

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