キャリア観が学べる良書!35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る

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35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る (ちくま新書)

はじめに

僕のキャリア観の根本になっている本。著者はMyNewsJapanの代表渡辺氏。調査による豊富な例により説得力がある。こんな時代だからこそ学生、社会人問わず読むべき良書。

1なぜ今キャリア論なのか?

・なぜ今新しいキャリア理論が必要なのか?
➡高度経済成長が終わったのに、雇用政策は成長期のままフリーズしているから。
1右肩上がりの経済成長が止まり、人事が滞留
2成果主義で20代30代から昇格がしぼられる。
3IT化、グローバル化で世界標準に給与も雇用も収まる

2年齢別の新しい俯瞰図

・20代から積極的な人的資本(稼げる力)の増強が必要である
➡ポテンシャルは年齢とともに減少していくから。
年収に関して、バブル期以前入社組は既に課長クラスなので逃げ切れるが、20代30代は40代をピークに衰える。
・なぜ採用でポテンシャルが優先されるのか?
➡すぐに解雇できず定年まで雇うことが大前提のシステムの下では、現在の能力より育てがいのある人材の方が良いから。

3ポスト戦後のキャリアモデル

・目指すべきキャリア目標は、「コア動機」と「コア能力」を拡大・交錯させた部分で「現実の仕事」を得ること。
・動機はやりたいこと。夢や欲求に近い。
・能力はできること。15歳くらいまでには固まって以降は変化しない先天的な才能、資質。

4動機を顕在化させるには

・働くことの意味や目的を見いだす作業を続け、20代後半、30歳くらいまでに、おおまかな「登りたい山」を決めれば良い。
・「人生最後の日理論」・・・自分が死ぬ日や、その後に視座を置き、そこから今現在の自分を位置づけることによって、自分が本当にやりたいことや目的が浮かび上がってくるというロジック。
・コア動機は内発的欲求(自己実現感、自己有能感、達成感・・・)。1円の稼ぎにもならない場合もやるか?の問いにYESと答えられる。
・欠乏動機=外発的欲求。やらされ感がある、時間の切り売り。
・働く動機を見つける方法として、自分のミッションステートメントを書き出す。by 7つの習慣
・ライフストーリー分析・・・選択決定の場面を掘り起こし、動機を分析する。友人、先輩、同僚に聞くのもアリ。
・まずは働く。稼ぐ側と払う側の立場の違いは決定的なので能力のストレッチが不可欠になる、その過程で「この仕事は下らない」「やりがいがある」など価値判断がくだされ、動機が顕在化する。
動機が先なのではなく、負荷が先なのだ。
・好きなこと≠動機を満たす仕事。例:ブランド
・わからなければハードな職場を選ぶ。「違う、これは自分の人生ではない」と判断できる。そこで人生観が刺激され考える。

5能力を開発するには

・強み=才能+技術+知識
・自らの資質を理解し、知識と技術を才能ある分野で延ばすことが最重要。才能亡きところでいくら頑張っても無意味。
・能力のライフストーリー分析・・・他者に比べて圧倒的に能力を発揮できたときを分析。
・ゾーンに入るとは、才能が発揮できているとき。難
・ゾーン・・・易度が高めの仕事に対し内発的動機に突き動かされて取り組む。才能があるときクリエイティビティが発揮され、能力が開発される。気がつくと集中のあまり時間を忘れていて、幸福感など感じる。
・「将来能力」に投資せよ。今稼げる直近の年収は無視するくらいにする。
・産業分析せよ。

6望む仕事内容に就くためには

・転職は30代半ばまで。カルチャー適応力のポテンシャルが減耗していくゆえ。
・職種、業界の2つを同時にキャリアチェンジするなら第二新卒時期の27歳まで。
・市場価値=1ポータブルスキル+2社内向けスキル+3会社の看板プレミアム+4規制プレミアム
1特定の会社に依存しないスキル(才能+技術・知識)
・計画された偶然性理論・・・キャリアの80%は予期せぬ偶然によって形成される。
よい偶然を引き起こすためにはコア動機中心に風呂敷を広げ、幸運は生かし、キャリアの糧にしていく。
・「弱い靭帯」論・・・良い偶然は弱い絆のネットワークからもたらされることが多い。
・「六次の隔たり」論・・・あらゆる人は5人程度の間接的なつながりで構成されていて、自分から動けば何か新しい靭帯を生み出せる。

7国がやるべきこと

・大企業優遇政策を改めるべきだ
・企業に労働条件の開示を義務づけるべきだ
・均等待遇の法制化
・教育の中に、才を発見するシステム、知的好奇心を刺激して動機を顕在化させるシステムを。

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