「XX人」という枠を超えることはできるのか?

1642viewsTomoTomo

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10年後に食える仕事、食えない仕事

正しい航海図を持とう

  • 実際には、いくらグローバル化が進もうが、日本人の仕事として日本に残る仕事は、必ず残り続ける。逆にグローバル化で減る仕事、賃金相場が限界まで下がり続ける仕事、丸ごとなくなる仕事がたくさんでてくるのも事実だ。
  • 自分がどの領域で稼ぐかを考え、仕事を選び、能力を高めていかねばならない。本書はその航海図となるものを目指して執筆した。
  • 日本人の皆が世界70億人を相手に熾烈な競争を繰り広げる必要などまったくないし、向いていない人が競争率70倍の激戦区に参戦するのは不幸のもとでしかない。

グローバル化時代の職業マップと代表的職業

重力の世界<日本人メリットが小さく、技能集約的>

  • もっともブルーカラー的で労働単価も安く、提供者の人種もほとんど関係がない。販売する商品は凡庸賓であり、提供するサービスの単価は安い。グローバル化とIT化の影響をモロに受け、重力の法則に従うかのように、グローバルの最低水準価格まで下がっていく。
  • 1. IT化で瞬時に海外移転する職業、2.徐々に海外移転していく職業、3.海外移転しないが、国内で徐々に外国人に置き換わっていく職業の3タイプ。
  • 例:警備員、プログラマー、ウェイター、グランドスタッフ、低付加価値営業など。

無国籍ジャンル<日本人メリットが小さく、知識集約的>

  • 国籍だけでなく、会社名も役に立たない。個人の腕1つで世界を相手に勝負をするのが基本だ。ここは危険な”戦場”なので、ダイハードな人、しぶとく最後まで戦いきれるタイプの人以外は、簡単に足を踏み入れるべきではない。
  • 1.神の領域への挑戦者、2.ボーダレス経営、3.金融&サバイバーの覇者の3タイプ。
  • 例:アーティスト、スポーツ選手、CEO/CFO、国際弁護士、財務/経理、会計士/CPA、グローバル人事、ファンドマネージャー、パイロット、航空整備士など。

シャパンプレミアム<日本人メリットが大きく、技能集約的>

  • 中心となるのは、日本人ならではの高いサービス精神や、組織構成員としての高いチームワーク力が活きる職業、また、日本人同士であるがゆえの深い信用とコミュニケーションのしやすさを活かしての、単価の高い商品を扱う営業や管理業、そして日本独自のカルチャーに深く関連した職業である。
  • このエリアの仕事には、地場の人的ネットワークが活きる仕事(保険セールスや人材紹介の仕事をはじめ、ヒトや土地・建物に関わる仕事が多い。これは「カネ」「情報」「モノ」が国境を越えやすいのに対し、「ヒト」と「土地」は、国境を越えにくいからである。
  • 1.独自カルチャー依存、2.チームワーク&サービス、3.信用&コミュニケーション、4.ハイレベルな日本語、5.国による参入規制の5タイプ。
  • 例:住宅営業、人材紹介、海外の対邦人営業、ホテルマン、日本料理人、栄養士、自衛官、公務員、熟技能職、美容師など。

グローカル<日本人メリットが大きく、知識集約的>

  • 日本人メリットを活かしつつ、ホワイトカラーとして高付加価値なスキルを身につけて外国人労働者からの高い参入障壁を築くエリアである。
  • ジャパンプレミアムと同様に5タイプに分けられる。
  • 例:グローバル営業、政治家、メーカー開発者、マーケッター、コンサルタント、建築士、税理士、薬剤師、弁護士、人事のプロなど。
  • 感想

    >>外国人だからできないわけでない。でも大多数ではない。
    これからのグローバル化時代に、日本人であるメリットを活かしながら生き抜くことができる職業を、その理由と共に解説した一冊。非常にわかりやすい。
    ただし、著者の視点は「日本人は日本人」という点に限定されているように感じ、冒頭にもあるように日本で生き抜く術を述べた本である。海外で生き抜く術を記した本ではない。
    本書を読みながら、地域専門家制度を持っているサムスンや、日本人以上に日本に詳しい外国人がいるように、日本を離れて「現地化」できる人が、日本国外で生き抜くことができる人材なのかもしれないと感じた。

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