終末期医療(ターミナルケア)で家族のトラブルを避けるための尊厳死の考え方

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老親介護とお金 (アスキー新書 77)

終末期をめぐり兄弟が仲違いする場合も

究極の介護ビジョンともいえるかもしれませんが、どんな風な死を迎えたいかも親に聞いておければいいでしょう。最期の生き方といえるのかもしれません。

最期のところで、これに対する親の意向がわからないためにおろおろしたり、後悔したり、きょうだい間でけんかに発展するケースが少なくありません。しかし、「どんな風に死を迎えたい?」とは、なかなか言葉にしにくいことです。まず、尊厳死について子世代も理解を深めておくことが必要でしょう。

尊厳死

医療進歩がめざましく、「もう助からない」という状態になっても治療を継続することで延命することができるケースもあるようです。そんな「不治かつ末期」になったとき、自分の意思で延命措置をやめてもらい人間らしい死を迎えることを尊厳死といいます。多くの人は自身の延命措置はやめてほしいといいますが、それが家族ということになると別です。延命を望むケースも少なくありません。

高齢の親を看取るとき、延命だけのための手術や人工呼吸器装着などの医療行為を目の当たりにして悩む子世代。その時点までいくと、本人の意思を確認することは難しく、家族の判断に委ねられる場合もあります。

延命治療を望むかどうか

延命治療を望むかどうかは、子のきょうだい間でも意見に違いが出るケースが珍しくありません。延命措置はかわいそうだし、本人も望んでいない、という意見がある一方、1分でも長く生きていてほしい、と望むケースも。前者の考えの者が機械によって生存する様を見るのはつらく、のちのち後者の意見を発したきょうだいにわだかまりを抱くこともあります。逆に、後者の考えのきょうだいがいるのに、前者の判断をした場合も溝ができることになるでしょう。

リビング・ウィル

死期が迫ったときのために自身の意思を書き記しておく運動をしている団体があります。「日本尊厳死協会」というところです。事前に「尊厳死の宣誓書」(リビング・ウィル)を書いておき、その時が来たら医師に提示します。会員の遺族アンケートによると95・8%の医師が「リビング・ウィル」を受容したそうです。

死に方に関わることでとても大切なことですが、身心が弱ってきた親に聞くのはためです。親が元気なときに「友人の親が延命措置でたいへんだって言っていたよ。お袋は、延命は望むかい?」といった風に聞いてみたいものです。そしてできれば書面にしておければ、いざというときに困りません。きょうだい間でのトラブルも避けられます。

書面にするには、「日本尊厳死協会」の会員になり記載する方法のほか、公正証書にする方法もあります。「尊厳死宣言公正証書」といわれるもので、最寄りの公証役場に問い合わせれば方法を教えてくれます。

感想

介護をビジネスに見立てて考えるという本で。お金のことをシビアに考えるという点は評価できますが、お金に特化しすぎていてちょっとわかりづらいのが難点。ジャーナリストが書いたっていうかんじがモロ出ています。

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