チョコレート雑学

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チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書 2088)

チョコレートを近代ヨーロッパの歴史と絡めて紹介する本です。そこから気になった部分をまとめました。

チョコレート雑学

チョコレートが身近な現代

  • チョコレートから、人生のどのような記憶が蘇るだろうか。幼いころに、マーブル・チョコを一粒ずつつまんで大事に食べたことがあるかもしれない。中学生や高校生のとき、夕方の部活を終えて、友達とチョコを分けあった人もいるだろう。バレンタインデーは自分のチョコレート・カレンダーに、花火のようなきらめきやスリリングな一瞬を刻んでいるかもしれない。私たちは人生の折々に、さまざまな味わいのチョコレートを楽しむことができる時代に生きている。

キットカットの「みぞ」

  • それは、アルコールの代わりに、紅茶と一緒に甘いものを胃袋に流しこむ習慣が広がっていった歴史を反映しているのである。

猪口令糖

  • 日本ではじめてチョコレートが製造・販売されたのは一八七八年である。東京日本橋にあった米津風月堂が十二月二十四日の『かなよみ新聞』に「貯古齢糖」、二十五日の『郵便報知新聞』に「猪口令糖」の名称で、広告を出した。

ココアは王族のものだった

  • かつて、ココアは王侯貴族が飲む、高価な飲料だった。または、大人が健康増進のために飲む薬の一種だった。しかし、19世紀にココアのコンセプトは転換し、子供向けの廉価な飲み物として普及していった。
  • 宮廷ココア担当官には二つの役割が課せられた。一つはロイヤル・ファミリーや宮廷貴族にココアを供する責任、もう一つはポルトガル軍のために設けられた王室病院でカカオを処方し、カカオを備蓄する責任である。

余談:アルコールは当たり前

  • 二十世紀前半の欧米社会では、ワーキング・クラス男性が労働のために朝からアルコールを手にすることは見慣れた光景だった。イギリスの伝統あるパブリック・スクールのイートン校でさえ、生徒用の朝食にビールが出された。アルコールは手っとり早く血糖値を上げて、朝いちばんの活動にとりかからせるエネルギー発火装置として手ごろだったのである。
  • 産業の近代化により、工場労働者が増えた。労働者階級はカロリー摂取量の五分の一を砂糖から摂るようになったという。砂糖および加工食品は、一九世紀後半にイギリスの労働者階級の生活に欠かせないものになっていった。

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