コミュニケーションの本質について理解するために知っておきたいこと

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街場のメディア論 (光文社新書)

コミュニケーションの本質について理解するために知っておきたいこと

自分に求められた事について選択する

  • “与えられた条件の下で”最高のパフォーマンスを発揮しているように、自分自身の潜在能力を“選択的に”開花させること。それがキャリア教育のめざす目標だと僕は考えています。この「選択的」というところが味噌なんです。「あなたの中に眠っているこれこれの能力を掘り起こして、開発してください」というふうに仕事のほうがリクエストしてくるんです。自分のほうから「私にはこれこれができます」とアピールするんじゃない。今しなければならない仕事に合わせて、自分の能力を選択的に開発するんです。

自分しか言わない事を言おう。

  • どうせ口を開く以上は、自分が言いたいことのうちの「自分が言わなくても誰かが代わりに言いそうなこと」よりは「自分がここで言わないと、多分誰も言わないこと」を選んで語るほうがいい。 それは個人の場合も、メディアの場合も変わらないのではないかと僕は思います。

危機にこそシステムの根本が分かる

  • システムは順調に機能してるときは、それがどういうふうに構造化されているかは露出しません。ちょうど地震や家事で、家の外装が剥がれたときに、家の構造が露出するように、危機的なときにはじめてシステムの根本構造はあらわになる。メディアにとって、今はそういう時機だと思います。

読書はいずれを買う。

  • 僕たちは「今読みたい本」を買うわけではありません。そうではなくて「いずれ読まねばならぬ本」を買うのです。それらの「いずれ読まねばならぬ本」を「読みたい」と実感し、「読める」だけのリテラシーを備えた、そんな「十分に知性的・情緒的に成熟を果たした自分」にいつかはなりたいという欲望が僕たちをある種の書物を書棚に配架する行動へ向かわせるのです。

現実として発言は個人に依存せざるを得ない

  • すべての言葉は、それを語った人間の、骨肉を備えた個人の、その生きてきた時間の厚みによって説得力を持ったり、持たなかったりする。正しかったり、正しくなかったりする。少しでも価値判断を含むものは、政治記事にしても、経済記事にしても、そのコンテンツの重みや深みは、固有名を持った個人が担保する他ないと僕は思うのです。

真摯な人の言葉を信じよう。

  • ほんとうに「どうしても言っておきたいことがある」という人は、言葉を選ぶ。情理を尽くして賛同者を集めない限り、それを理解し、共感し、同意してくれる人はまだいないからです。「真に個人的な言葉」というのは、ここで語る機会を逸したら、ここで聞き届けられる機会を逸したら、もう誰にも届かず、空中に消えてしまう言葉のことです。そのような言葉だけが語るに値する、聴くに値する言葉だと僕は思います。

メディアの価値を考量するときのぎりぎりの判断基準

  • 「よくよく考えれば、どうでもいいこと」と「場合によっては、人の命や共同体の運命にかかわること」を見極めることだろうと思います。

情報の価値

  • 情報を評価するときに最優先の基準は「その情報を得ることによって、世界の成り立ちについての理解が深まるかどうか」ということです。僕はそう信じています。

感謝がない大国

  • 中国のような海賊版の横行する国と、アメリカのようなコピーライトが株券のように取引される国は、著作権についてはまったく反対の構えを取っているように見えますけれど、どちらもオリジネイターに対する「ありがとう」というイノセントな感謝の言葉を忘れている点では相似的です

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