あなたの印象は挨拶で決まる! 差をつける敬語表現!

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この一冊で「敬語」がわかる! (知的生きかた文庫)

「ご苦労様」と「お疲れ様」

目上の人に使わない方が良いのはどちら? 「ご苦労様」は、相手の骨折りに感謝し、これをねぎらう言葉ですが、これを目上の人や来客などに使うのは考えものです。状況や使い方にもよりますが、「ご苦労様」は、通常、部下や雇人など目下の人に「苦労をかけた」とねぎらう時にかける言葉、いわば、使う側、苦労をかける側の言葉という印象があるからです。

もちろん、遠くからはるばるやってきた人や、難儀な仕事を終えた人に、「本当に、ご苦労様でございました」「ご苦労なさったことでしょう」などと、お礼やいたわりの気持ちを伝える分には、問題はないでしょう。

でも、帰り際の挨拶などの場合は、「お疲れ様」の方が無難だと思います。こちらならお互いの働きぶりを認め合う気持ちを表せると思うからです。ただし、これもねぎらいの言葉であることに変わりはなく、目上に使うのは疑問だという考えもあるようですが、「お疲れ様でございました」と丁寧に言えば、失礼に当たることもないはずです。

お世話様

頼まれた機械の修理が終わったと報告にきた年配の業者の人に、若い職員が『お世話様』と答えていました。『お世話様』という言い方は、職場などではよく使われており、ねぎらいやお礼の挨拶として使って問題のない言葉だと思いますが、この場合は、少しひっかかりました。

せめて「お世話様でした」くらいの丁寧さがあった方が良かったのではないかと感じたのです。どこかに、当然のことをしてもらっただけ、こちらがお得意様だからという気持ちがあったのではないかという印象を受けました。

「お世話様」も「お疲れ様」「ご苦労様」同様、使い方、気持ちのこめ方次第で、相手が受ける印象は変わってくる言葉だと思います。「世話をかけたね」というねぎらいではなく、

「お世話になりました」
「お世話をおかけして申し訳ありません」

という感謝やお詫びの気持ちが伝わる言い方が大切です。事務的な言葉を使う時でも、仕事上の立場より一人の人間同士としてお互いを尊重し合い、相手を思いやる慎ましさだけは忘れてはいけません。

失礼します

部屋に入る時とか話しかける時に「失礼します」を「失礼しまぁーす」と語尾をのばして言う人がいます。

「おはようございまーす」と元気に挨拶したり、「ごめんくださーい」と家の奥にいる人に呼びかける時は良いのですが、間近に相手がいて、「失礼でございますが」とか「お邪魔致します」といった気持ちを伝える時の「失礼します」は、語尾を引っ張る必要性はないはずです。

「失礼します」と言いながら、こちらの返事も待たずに、ずかずかと部屋に入り込んでくる人もいます。これでは、挨拶の意味をなしません。特に「失礼しまぁーす」と語尾をのばされると、むしろ「失礼するぞ」と宣言されたような気分になります。

帰りの挨拶の「失礼します」なども同様です。「お先に失礼させて頂きます」「失礼とは存じますが、これでおいとま致します」といった断りの意味をこめた言葉なのですから、「失礼しまぁーす」と言い放ってすまされるものではないと思うのですが。

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