恋愛論の名言

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恋愛論 (新潮文庫)

すべての恋愛を「情熱的恋愛」「趣味的恋愛」「肉体的恋愛」「虚栄恋愛」の四種類に分類し、恋の発生、男女における発生の違い、結晶作用、雷の一撃、羞恥心、嫉妬、闘争などのあらゆる様相をさまざまな興味ある挿話を加えて描きだし、各国、各時代の恋愛について語っている。その中から良かった部分をまとめました。

恋愛論の名言

① 成長と共に羞恥心を覚えるが、それが幸せを生む。

  • 明らかに羞恥心の四分の三は後天的なものである。これはおそらく文明の産物たる法の中で幸福を生み出す唯一のものである。

② 二度と会えないほうがどれほど苦しみが少ない。

  • 無関心な訪問客に交じって、自分が彼女の過去の生活のこまごました事情を知らないただ一人の人間だということを知る。ついに彼は出ていく。彼女にさりげなくさよならをいいながら、これから二週間会えないのだという恐ろしい感情を味わう。二度と会えないほうがどれほど苦しみが少ないか、いうまでもないことだ。

③ 勝手に自己の真実と信じる

  • 我々はそれぞれ勝手に自己の真実と信じるところを書き、隣人の書くものを否定する。我々の書く本の数だけ富籤の札があるようなものだ。本には実際それくらいの値打ちしかないのだ。後世は、そのある者を忘れ、ある者を再版することにより、当たり籤を宣告する。

④ 恋は盲目。

  • 恋をした瞬間から、最も賢明な男も対象をあるがままには見ない。自分の利点を過小に見積もり、愛するものの些細な好意を過大に評価する。

⑤ 思いの違い。

  • 両性間における恋の発生の相違は、希望の性質が同じではないというところから起こるようである。・・・男はつぶやく、「私は彼女の気に入るだろうか。彼女は私を愛してくれるだろうか」。女はつぶやく、「あの人は私を愛してるなどといったけれど、冗談じゃないかしら。気の変わらないたちの方かしら。自分の感情がいつまで続くかわかっているのかしら」。

⑥ 二十八で変わる。

  • 二十八になると自分を知ります。この哀れな動揺する心の中には、恋と不信の恐ろしい闘いが始まります。結晶作用はゆっくり進行します。しかしたえず恐ろしい危険を見つめながら、魂がそのあらゆる動きを経験するこの苦しい試練に打勝った結晶は、若さの特権から陽気で幸福な十六歳のころの結晶より、千倍も輝かしく堅固なものです。

⑦ 女性は冷静

  • 女は心で愛しながらも、まる一年、愛する男に十か二十の言葉しかかけずにいることができる。彼女は何回男に会ったのか心の底に記しておく。私はあの人と二度劇場へ行った。二度いっしょに食事をした。あの人は三度散歩道で私に挨拶した。
恋愛論 (新潮文庫)

恋愛論 (新潮文庫)

  • スタンダール

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