観察力に優れている者が、学習できるビジネスマンである!

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ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

観察力に優れている者が、学習できるビジネスマンである!

概要

  • ホワイトカラーの生産性向上は現状を正確に把握することから始まるため、そのためのサイクルを回す。
  • フローを回していく際、フィードバックを得るには、行動観察が重要な役割を果たす。
  • 行動観察力がある者は、人や出来事から学び、成果を出していく。

生産性向上のために、サイクルを回す。

  • 業務実態や正味時間などの事実を把握する。
  • 業務の「見える化」や自律改善活動などに取り組む。
  • 全体の最適化を行なうために、トップのコミットメントやオフィス環境の改善、ITの活用などをする。
  • 再び生産性が下がることのないよう、日々のチェックや改善の達成感を得るなどの継続する仕組みを作る。

行動観察の3つのステップ

  • 「観察」のステップでは、現場に足を運んでそのフィールドでの人間の行動を詳細に観察し、実態を把握する。その場で気付いた事実について詳細なメモを作成する。また許される場合は映像や音声を記録し、対象者にインタビューする場合もある。
  • 「分析」のステップでは、人間工学や心理学など、人間に関する知見を駆使して、観察した人間の行動を構造的に解釈することを試みる。
  • 「改善」のステップでは、実態とその解釈をもとに、ソリューションを提案する。

注意点! 自分自身の生産性に集中!

  • 他の社員や他のチーム、他の部署と比較することなく、個々の社員が「自分が会社の成果に寄与する仕事」とは何であるかを見極めて、自分の中でどうやってその時間を増やすかを考える必要がある。人間はすぐ比べたがるので、「あの部署より我々の部署はがんばっているかどうか」を知りたくなる。しかし、ホワイトカラーの生産性においてそれはご法度であり、比較すべき対象は他の部署ではなく、自分自身の過去の生産性である。

著者が行動観察から生み出した知見

「戦略を考えるなど、本質的な仕事」をやるためには。

  • 「戦略を考えるなど、本質的な仕事」をするためには、集中が継続する時間をもっと確保する必要がある。そこで2点改善案がある。

  ① 集中タイムとは、「この時間は集中して仕事をする」と部署全体で決めて、みんなで実施する時間のことである。
  ② 集中ルームは、集中するための会議室を用意し、その部屋に行って仕事をしてもよいということにする。ただし、その集中ルームでは「電話」や「部内者との会話」はご法度で、あくまでも静かに仕事をしてもらう。

手順を守られない場合、その仕事が好きかが関わっている。

  • 「作業工程飛ばし」のミスが起こる原因として、その現場の「モチベーション」と「安全文化」に課題があることがわかっていた。では、モチベーションは何で決まるのか?
  • 私たちの調査したところでは、モチベーションと最も密接に関係しているのは「適職性」であった。つまり、「その仕事が好きか、自分にとって合っていると感じているかどうか」である。

ベテランからノウハウを教えてもらうためには。

  • 「僕はどうすれば優秀な営業マンになれますかね」という漠然とした一般論的な質問に答えるのは困難だが、「こういうシチュエーションで、こういうお客さんから、こういうことを言われたらどうすればよいか」という具体的な質問に答えるのはJさんにとっていとも簡単なことであった。若手の営業マンたちは、Jさんへの質問の仕方を間違えていたのだ。もっと具体的な状況を説明した上で、具体的なアドバイスを求めれば、彼は次々と明確に答え、さらにはその解説をしてくれたはずだ。

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