挑戦し、努力し続ける人の心の安定剤

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走る哲学 (扶桑社新書)

競技者という、頂点を狙う苦しい人生を送ってきた為末大が「挑戦し、努力し続ける人」に送る名言集です。頑張り屋さんほど、オススメです。

自分を犠牲にしてしまうとは

ヒーローチックな自己犠牲よりも、幸福を求める。

  • 自分を犠牲にして人のために生きると、無意識に内側に貸しが残る。これだけやったんだからと、人に何かを要求してしまう。もし人のためになる事をしたいなら、結局のところ行動はともあれ幸福の追求が一番いいと僕は思う。犠牲はなかなか継続しない。

耐え方は習っても、やめ方は習わない。

  • 日本社会の苦しさは、やめる事がそもそも前提に置かれていない社会の仕組みにあると思う。みんな同じだから、一人やめるのは怖い。逃げるな耐えろと教育されて、いざ社会に出てからさあ自己責任でどうぞと言われても無理だと思う。耐え方は習ってもやめ方を習わない。

我慢しすぎる仕組みを変えてもいいんじゃないか?

  • 我慢や忍耐は日本人の美徳だけれども、行きすぎると来るものを無条件に受け入れてひたすらに自分を合わせる事になってしまう。まずは目指すものがあって、選択があって、その後努力がある。そろそろ組織に合わさせる教育から、選ばせる教育に移ってもいいんじゃないか。

苦しさと幸せ

スランプの時は惑わされやすい。

  • スランプの時、自信がない時、人は後から考えると驚くほど近視眼的になっている。人の言葉に左右されたり、ふらっと何かを妄信してしまうのもこの時期。辛い時期に、こうだと答えらしきものを言い切ってくれるものに人は弱い。でも直接的に人が答えをくれる事はない。

理性が感情を追い詰める。

  • これは危ないなと思う選手は、モチベーションについて尋ねると、原点や競技をしたいかどうかの話より、なぜすべきか、どうやるかという話をする事が多い。感情的な自分と理性的な自分がいたら、理性的な自分が、やめたいとか他の事をやりたいという感情的な自分を追い立てている印象を受ける。

追い詰めるのは自分自身

  • 人は環境によって苦しみますが、一番自分を追い込むのは、逃げてはならないと責める自分自身です。両親の事、チームの事、将来の事。追い込まれると人はいろんな軸に影響されて何がなんだかわからなくなりますが、本当は全部些細な事で、自分の心の声より優先すべき事はありません。

幸せなふりをしていないか?

  • 幸せな人は落ち着いている。自分は何も変わらないし誰も何も奪えないと思っている。幸せなふりをしている人はそわそわしている。何かが自分の世界を壊しやしないかと警戒している。そして知られたくない感情を隠しているから、人に過敏に反応する。

大人が子どもの目線に立てない時

子どもに自信を無くさせないように。

  • 子どもを勝負弱くさせるのは簡単。失敗したらおしまいだよと言い続ける事。そうすれば失敗を恐れ、挑戦を恐れ、評価を気にするようになり、縮こまる。怖いのは口にしなくても、親や周囲が心の奥でそう思っていたら子どもに伝わっているという事。

努力でなく、夢中を応援しよう。

  • 努力は夢中の副産物。最もやってはならないのは夢中の子どもに、夢中の仕方を押し付ける事である。夢中は自由の中にしかない。

欲しがらない子どもにしないように。

  • 特に子どもの頃に何かを失って強烈に傷ついた人は、本当に欲しいものであればあるほど、無意識のうちに予防線を自分に張ってしまう。いつかなくして傷つく事を思うと怖いから、それ大事じゃないし、と自分に思わせて手綱を引く。欲しい物であればあるほど、欲しくないと言っておかないと怖い。
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