会社で間違えがちな敬語3つのポイント

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知らないとゼッタイ恥をかく 敬語のマナー (角川文庫) [kindle版]

①「△△様とおっしゃられる……」は二重敬語

自分の知っているお客様が見えたとき、「△△様がおいでです」や「△△様がお見えになりました」などと担当者に取り次ぐことがあります。しかし、相手が初対面の場合には、名前を伺っても「△△様がお見えです」とは言わずに、「△△様という方が……」というような伝え方をすることが多いですね。ところが、 「△△様とおっしゃられる方がお見えです」 と言う人がいますが、これは敬語の使い方が間違っています。 「おっしゃる」は「言う」の尊敬語ですから、わざわざ「~られる」の尊敬表現をつける必要がありません。両方使うと二重敬語になってしまうのです。この場合なら、 「△△様とおっしゃる方がお見えです」 が正しい敬語の使い方。

また、「そんなことを言われても困る」を尊敬語で言い換えると、 「そんなことをおっしゃられても困ります」 となりますね。これも「おっしゃる」と「~られる」があわせて使われていますが、こちらの「~られる」は尊敬表現ではなく、「郵便物はすでに送られてしまった後だった」と同じ受身の「~られる」なので、二重敬語にはなりません。

②上司に呼ばれたときの返事

Aさんが外出先から戻ると、机の上に「戻ったら会議室まで来るように」と上司のメモが残されていました。Aさんはすぐに会議室に向かい、上司に言いました。 「ただいま戻りました。何か御用でしょうか?」

一見完璧なフレーズのようですが、実は満点とはいえません。少し屁理屈のような気もしますが、用もないのにわざわざ誰かを呼びつける人などいません。何かしら用事があって呼ばれた訳ですから、そこで「何か御用ですか?」と確認するのはおかしな話です。それと同様で、 「ただいま戻りました。お呼びでしょうか?」 という言い方があります。呼ばれたから来たのに、再度「お呼びでしょうか」と尋ねるのは相手に対して失礼です。そんな場合は、 「どんなご用件でしょうか?」 「ご用件は何でしょうか?」 のように、用事を言いつけられるということを大前提にして話すのが好ましいのです。

③「どうも」だけでは感謝の気持ちは表せない

同期や後輩などに何かをしてもらったとき、御礼の言葉として「どうも」と言うことがありますね。「どうも」は感謝や謝罪の気持ちを表す挨拶に添えられるもので、その意味を強調するためにつけられます。 「どうもありがとう」 「どうもすみません」 「どうも、ご迷惑をおかけしました」 などのように、「どうも」には必ず後半に続くべき言葉があるのです。 「どうも」は便利に使える言葉ですが、後半を省略すると、くだけた表現になってしまいます。面倒がらずに、最後まできちんと言い切りたいですね。

感想

会社で間違えがちな敬語を紹介しました。敬語は、文法ももちろんですが場面別の正しい敬語の使い方も大切です。敬語の本としては72点です。

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