敬語って難しい!私が敬語で間違えがちな3つのポイント紹介!

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敬語にはバランス感覚が必要

「行く」を謙譲語に直すと「伺う」や「参る」に言い換えることができますが、この言葉さえ使っていれば完璧な敬語になるかというとそうではありません。敬語を使うにはバランス感覚が必要なのです。

たとえば、 「明日、奴の家に伺います」 と言われたら、ひどく違和感を抱くことでしょう。しかし、 「明日、あの方のお宅に伺います」 という言葉は何の違和感も覚えません。「奴」という乱暴な響きの言葉と「伺います」という謙譲語は、同列に並べるべきではないでしょう。

どうしても「奴」という言葉を優先するのであれば、 「明日、奴の家に行くんだ」 としたほうがずっと自然ですね。同じように、 「便所はこちらでございます」はおかしいでしょう。この場合なら、 「お手洗いはこちらでございます」 と、「便所」を丁寧語(美化語)に直して「お手洗い」とすべきです。このように、敬語は全体のバランスがきちんととれてこそ、品位のある言葉になるのです。

部長に社長の話をする

敬語は対面して話している相手だけでなく、話題に登場する人物にも使うことがあります。たとえば、社長の依頼で何かをした際、上司である部長が事情を知らずに、「いったい誰がこんなことをしろと言ったんだ?」と聞いたとします。この場合、どんなふうに説明するのがいいのでしょうか? 「ええと、社長が言ってたんですけど……」

これでは社会人の受け答えとしては失格。学生気分が抜けていないと思われてしまいます。質問に関しては語尾を濁さず、最後まできちっと話さなくてはだらしない印象を与えてしまいます。そして、「言ってた」という部分は敬語にしなければなりません。 「社長が申されました」 「申す」は「言う」の謙譲語です。「正直に申しますと」「私が申します」のように自分の動作をへりくだって言う場合に用いる表現で、上位者である社長の動作に使ってはなりません。 「社長がお言いになっていました」

これも誤り。「言う」の尊敬語は「言われる」「おっしゃる」など。そこで、この場合には、 「社長がおっしゃいました」 と答えるのが適切でしょう。また、 「社長がおおせになりました」「社長がおおせられました」 という言い方もあります。「おおせになる」は「言う」の尊敬語の中でも非常に敬意の高い表現。古風な言い回しのため日常的にはあまり使われませんが、社長という高い立場にある人に対して使うのなら問題はないでしょう。もちろん「先輩がおおせになりました」などという使い方はNGです。

「私って、△△じゃないですか」はNG

「僕って、人見知りが強いほうじゃないですか」 「私って食わず嫌いなところがあるじゃないですか」

このように、「じゃないですか」という言葉遣いをする人が増えています。「じゃないですか」は話し言葉なので「ではないですか」に直すことができます。

しかし、「~ではないですか?」は本来、誰かに対して、 「あなたのしている事は自己満足なのではないですか?」 「さっき△△と仰いましたが、□□の間違いではないですか?」 のように疑問をなげかけるときの表現で、文末に「?」をつけることができます。しかし、最近増えている「~じゃないですか」は、相手に疑問を投げかけるのではなく、どちらかというと「同意を求める」表現として使われているようです。

若い世代の人にはあまり気にならない表現なのかもしれませんが、年配の方に、 「私って、面食いじゃないですか~」などと話しかけたら、 「私はあなたのご趣味は存じ上げません」と切り返されてしまうかもしれません。

それほど親しくない関係の人に「同意」を求めるような「~じゃないですか」は、どこか押し付けがましい印象を与えます。 「僕は人見知りが強いほうなんです」「私は食わず嫌いなところがあるんです」 と言った方が、すっきりとした日本語なのです。

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