「です・ます・ございます」付加形式の丁寧語

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「知らない」では恥をかく 正しい敬語の使い方

1.「……です」「……ます」の形式

丁寧語は、ものごとを丁寧に言うことによって相手に敬意をあらわすことばです。私たちの対話は、親しい間柄では「小川だ」というような言い方をします。少し丁寧に言うときには、「小川です」というふつうの敬体で話します。さらに丁寧に言うときには「小川でございます」と、最も敬体の強いことばを使うのが一般的です。

このほかに、文章のときには「……である」、演説や講義などでは「……であります」などのように、その状況によってことばづかいを変えています。また、男女の区別、立場の差などによっていろいろと使いわけをしています。

ふつう使われている一般的なことばづかいとしては、「話します」「聴きます」「書きます」「読みます」「使います」「いたします」「そうです」「ぼくです」など「です」「ます」体を使っています。

客に接する立場にある接遇者と言われる人で、特別にあらたまる必要のある場合、あるいは社会的な地位の差や、親疎の差の大きいときには、「……でございます」体を使うようにしたほうが安定した表現になります。

「あしたの夜は自宅におります」
「日曜日の朝、帰ってきます」
「きょう中には、やっておきます」
「東京には、以前、一度来たことがあります」
「最近、会社全体がとても忙しいです」
「この文章は私が書いたものです」
「これは、どなたのものですか」
「それは、私のものです」

これを少しあらたまった形にすると、「……であります」というふうになります。

「それは、私のものであります」
「私は大森好男であります」
「私の故郷は九州の福岡であります」

2.「ございます」の形式

上記のことをさらに丁寧な表現にするには、先に述べたように「……でございます」ということばになります。

「総務課はあちらでございます」
「こちらが私のものでございます」
「○○新聞はこちらでございます」
「ハイ、勝又でございます」

「ございます」は自分に関するときに使う謙譲語的な丁寧語ですから、「森山さんのお宅でございますか」というのは間違ったことばづかいだ、という考え方があります。このような場合、「森山さんのお宅でしょうか」としたほうがよいというわけです。

最近、このような「ございます」が慣用として多く使われるようになってきました。本来、謙譲語だった「ございます」が丁寧語化したものだから、謙譲語的な丁寧語と考えて使うべきだ、という立場をとる人がふえています。また、「……でございます」と「いらっしゃいます」を、人格をもったものと、非人格のものとに使いわけるべきだと言う人もいます。

「大石先生でございますか」は「大石先生でいらっしゃいますか」のようにしたらよい、という考え方です。

「あの十階建のビルが私どもの本社でございます」
「この夕やけですと、あしたはきっとよいお天気でございましょう」
「あと五分で終点東京でございます」
「ここが有名な○○池でございます」
「このようなことをうかがうと、私はとても悲しゅうございます」
「公共料金がずいぶん高うございますね」
「きのうは、ずいぶん風がひどうございましたね」
「きょうは、またたいへん暑うございますね」

このように「ございます」は、丁寧語化して多く使われることばです。「まいる」は単独で使うときには「行く」「来る」の謙譲語ですが、「……(して)まいります」の形になると、丁寧語として用いることもあります。

「お迎えの車がまいりますので、もう少しお待ちくださいませ」(「来る」の意)
「大阪行き下り特急ひかり213号がはいってまいりますので、白線の内側におさがりください」
「とうとう降ってまいりましたね」
「ようやく涼しくなってまいりました」

これらのほかに、形容詞に「ございます」「です」をつけて丁寧語化することもあります。

「お暑うございます」
「こちらが明るうございます」
「この冬はずいぶんおあったかでございますね」
「さすがに山頂は涼しいですね」
「今朝はずいぶん霧が濃いですね」
「このリンゴはとてもおいしいですね」
「こちらはずいぶん値段が高いですね、どうしてでしょうか」
「秋窪さん、きょうは特にお美しいですね」
「大川さんは、女性の人にはやさしいですね」
「それを一日で終わらせるということになりますと、私にはきびしいですね」
「ご栄転とのことですが、おめでとうございます。それにしても、佐々木さんがいなくなりますと、さびしいですね」

さらに丁寧語は、「いただきます」「存じます」というように、尊敬語や謙譲語と組み合わせて使われることが多くあります。

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