放射線被曝の壮絶な症状を知り、忘れてはならない

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朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

1999年、核燃料加工施設で被曝しお亡くなりになった技術者の凄惨な被曝症状の記録

事故発生時の状況

  • ウラン燃料の加工作業中に、“チェレンコフの光”が発生。
  • “緊急被ばく医療ネットワーク会議”の発足。
  • 被曝から数日経過しても重症患者に見えない放射線障害。

医師たちの奮闘

  • 前代未聞の臨界事故による被曝患者の治療を開始。
  • 患者とその家族の思い。会話記録。
  • 破壊されていく生命の設計図。
  • 抹消血管細胞移植で妹さんの造血管細胞を移植。

懸命な処置にも関わらずじわりじわりと悪化していく症状

  • はがれる皮膚。水ぶくれ。激痛…
  • さまざまな薬の投与。未承認の薬の緊急輸入。
  • 造血管細胞移植の成功。
  • 死んでいく腸の粘膜。
  • 体から失われる大量の水分。
  • 患者に苦痛を与える治療に葛藤する医療チーム。
  • 面会に来る家族の愛情。

被曝83日目

死亡。享年35歳。
闘いぬいた患者。家族。医療関係者。
司法解剖のときに聞いた「生きたい」というメッセージ。

感想

あまりにも凄惨な症状のため、まとめでは精密な表現を控えさせていただいたところもあります。
当時テレビニュースで大変な事故が起こったことは記憶していますが、
その後、技術者の方がどのような症状でお亡くなりになったのかは存じていませんでした。
本書では医療チームや患者さんのお名前も公表されています。
ご家族と非常に仲のいい様子も書かれており、自分の家族と重ね合わせると、
涙があふれて止まりませんでした。
悲惨なものは見たくないと目をそむけてほしくないです。
被爆国でありながら原発に頼ってきた日本人として、この国で起こった事実を知ることは、
この国の未来を考えるための当然の権利であり義務であると思います。
記録を公開された全ての方々に敬意を表します。

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