孤独と不安との付き合い方

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孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

概要

人気演出家の鴻上尚史さんによる、一人で生き抜くための人生術。
一人で生き抜くとはいっても、誰とも接せずに生きるという意味ではない。
生きるということは、孤独であり、また不安に苛まれるもので、いつでも都合よく誰かが支えてくれるとも限らない。
その中で、いかに人生を上手に生きるかということを、この本で教えてくれている。
SNSなどのWEB上でのコミュニケーションが取りやすくなった昨今、孤独を感じにくくなったことで本当の自分を見失いかけている人々に、孤独と不安に向きあうことがいかに大事かということをそっと教えてくれます。

不安と孤独と上手く付き合うポイント

どうすれば、不安と孤独と上手く付き合う事ができるのかを紹介します。

【ニセモノの孤独と本当の孤独とは?】

・「一人は哀しい」と他人を求めていることが「ニセモノの孤独」。
・「一人はみじめだ」と苦しみ、いろんなことを思い悩み、心が貧しい状態が、
 実はニセモノの孤独である。
・「本当の孤独」は、自分とちゃんと対話すること。
・自分が本当は何がしたいのか、本当は何を考えているのか、を知るためには、
 ちゃんと一定の時間、何もせず、退屈し、孤独になることが必要。

【本当の孤独を生きると・・・?】

・うっとうしいつきあいをやめ、「本当の孤独」に出会うと、自分との対話を
 始め、成長していく。
・自分が「本当の孤独」に生きれば、出会う人は同じく「本当の孤独」を生き
 る人。
・「本当の孤独」を生きると、付き合う人のレベルが変わる。

【本当の孤独への生き方】

・相手の欲望だけをいつも考えていると、だんだん「自分は本当は何がしたい
 のか?」が分からなくなる。
・「後ろ向きの不安」は、自分を振り回す不安で、「前向きの不安」は、自分
 にエネルギーを与える不安。
・100点を目指すのではなく、67点の人生を認めること。
・トラブルは問題が具体的、不安は実はやることがないこと。
 トラブルは考えることができるが、不安はただ単に悩むだけ。
 悩むとあっという間に時間が過ぎるが、考える場合は、時間が過ぎれば過ぎ
 ただけ、何かが残る。
・不安をエネルギーにして、ステップを進めることができれば、それは「前向
 きの不安」となる。
・「~なったら始めよう」、「~って言われたらやろう」と待つこと事態が無
 意味。

【他人と他者】

・あなたと関係のない人間は「他人」、あなたの心の中に深く入り込んだ人間
 関係は、「他者」。
 「他者」とは、捨てたいのに捨てられない関係、好きなのに嫌いな関係。
・相手を「他者」と認めるということは、「どんな人にも事情がある。どんな
 行動にも理由がある。」と思うこと。
 「他人」と「他者」の違いは、自分の思いひとつで変わる。
・人間が成熟しているかどうかは、「他者」とどれくらい付き合えるかという
 こと。
・他者と出会い、他者と付き合うことが、「孤独と不安」に対する練習にもな
 る。
・人間はわかりあえなくて当たり前と思うことが、かえって不安を減らし、理
 解にたどり着く可能性を高める。
・つらくてたまらないときは、誰かに何かをあげることを考える、自分にこだ
 わることをやめる、美しいものに触れてみる。
・人間関係で難しいのは、お互いの距離。
 人間関係が遠すぎたり近すぎた場合は、その時その時現場で修正していく。

感想

孤独と不安な感情は個人にしか分からないこと。
他人に理解してもらおうと思っても、その一部しか分ってもらえず、全ては絶対に理解してもらえない。
孤独と不安に向きあうことで、他者を知り、やがて自分というものを知り、悩みが晴れ、道が開ける。
鴻上さんの本、初めて読みましたが、心に刺さる文章がたくさんありました。名著。

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