魚の油はやっぱり健康にいい!
数年前、こんな大規模な調査結果が発表になりました。コレステロールを下げる薬を服用している脂質異常症(高脂血症)の日本人約1万8500を対象に、半数の人に魚の油=EPA(エイコサペンタエン酸)を約5年間摂取してもらいました。
するとEPAを摂取した人は、しない人にくらべて、5年後の狭心症や心筋梗塞などの発症が19%も減ったのです。
ω3の油、EPAには、血液をサラサラにして、血液を固まりにくくしたり、血管の弾力性を保つ力が見つかっています。さらに、中性脂肪や悪玉コレステロールを下げて、善玉コレステロールを上げる働きまであります。
血液の流れをよくして血管や赤血球の働きをバランスよくする、ということは、当然、肌ツヤ効果も期待できます。
そればかりか、EPAを長期間摂り続けていると、炎症と動脈硬化を進めるアラキドン酸(不飽和脂肪酸のひとつ)代謝を抑制し、炎症を抑える新しい抗炎症物質(レゾルビンなど)がつくられることがわかったのです。積極的に摂りたいEPAが多く含まれているのは、青魚。
多い順に、さば、まぐろ、真いわし、はまち、ぶり、さんま、あゆなどです。どれくらいの量を摂ればよいかといえば、EPAは1日2g程度。さばの切り身で130g、はまちの切り身なら200g、さんま230gが目安です。
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