労働と貿易を統計で見る。 OECD加盟国の15.8%がニート。日本は生産性向上も実質賃金が上がらず。

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世界国勢図会 2013/14年版―世界がわかるデータブック

世界の状況を広く浅く捉えられるデータ集で、その中から、労働と貿易に注目してみました。(大雑把な本の構成もつけています)

労働

長期失業者の問題

  • 1年以上の長期失業者が求職者に占める割合が先進国・EU諸国で33.6%と多く、特に日本は39.4%と多い。

若年者の雇用状況

  • 2010年でOECD加盟国の15~29歳の若者のうち15.8%がニート状態である。
  • 2012年の世界の若年(15~24歳)の失業率は7290万人(失業率12.4%)で、失業者全体の37%を占める。

賃金の伸び悩み

  • 1999年から2011年で先進国の平均労働生産性の上昇率は平均賃金上昇率の2倍以上に達した。
  • 日本、アメリカ、ドイツなどでは労働生産性は向上したが、実質賃金は増えていない。

貿易

国際化分業化が進むことに対応した「付加価値貿易」統計

  • 2013年、OECDとWTOは付加価値で貿易の流れを追う「付加価値貿易」統計を発表した。これは輸出額より付加価値に着目することで、実態の経済力に近い数値が出る。
  • 例) 中国が日本の60ドルする部品を購入して、アメリカに100ドルに売った場合、輸出額ベースで見ると100ドルとなり、実態(組み立て費40ドル)より高くなってしまうことを避けるため。

日本に当てはめる

  • 2009年の付加価値貿易を見ると、日本は輸出額に対して国内で創出された付加価値の割合が85.2%と高い。(アメリカ:88.7%、中国67.4%、ドイツ:73.4%、韓国:59.4%)
  • 日本の輸出のシェアとして大きいアメリカと中国を対象にしてみると、対米では額だと16.6%、付加価値が21.3%で、それに対して、対中では20.3%、14.0%となり、基準によってトップシェアが異なる。

構成

世界の図会(ずえ)

  • 概説が数ページに、図表とその一部に解説がついていている。
  • 世界を広く浅く捉えているので、特定分野としては不足していると思われうが、世界をイメージする楽しみとして使うには、充分楽しめる。

全13章

  • 「世界の国々」
  • 「人口と都市」
  • 「労働」「経済成長と国民経済計算」
  • 「資源とエネルギー」
  • 「農林水産業」
  • 「工業・小売業」
  • 「貿易と国際収支」
  • 「財政・金融・物価」
  • 「運輸と郵便」
  • 「情報通信・科学技術」
  • 「諸国民の生活」
  • 「軍備・軍縮」

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