医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す理由とは?

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医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)

医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す

幻想医療よりEBM

  • 「EBM(根拠にも基づいた医療)」という言葉がある。これは1990年代から提案された概念で、治療した場合とそうでない場合の差を見極めた上で行う医療のこと。そうでない医療は、言わば「幻想医療」だが、日本には蔓延していることが多い。

医療幻想と思われるもの

  • 抗がん剤は延命効果のみで、がんを治療しない。
  • 点滴は脱水症状には有効だが、それ以外では意味がない。血液を薄める作用があるため、むしろ有害。
  • コラーゲンなどのサプリメントは効果がない。
  • 高血圧の診断基準は、160mmHg以上という基準から、140mmHg以上に変わった。その裏には製薬会社の存在がチラつく。
  • 日本では早期発見・早期治療のためにがん検診を行っているが、それによって死亡率が下がっておらず、有効性があるか分からない。
  • メタボ検診では胸囲を測るが、もちろんそれだけでは内臓脂肪は分からないし、身長という条件も無視している。
  • 100歳まで生きることが理想のように取りざたされるが、現実的には、80歳を超えると全身が老化現象に見舞われるため、生きていて辛いことも多い。

医療幻想からの脱却

  • 日本の医療が全てが幻想という訳でもなく、日本の医療は世界トップクラスだということは確かだが、医療の世界の暗部が、一般社会に伝わり難いのが問題だとも著者は指摘している。

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