宇宙観のパラダイム転換は現在起きているかもしれない

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宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論 (現代新書)

著者は科学の分野で著名な翻訳者であり、タイトルにも惹かれて購入した。

人間原理という、「宇宙がなぜこのような宇宙であるのかを理解するためには、われわれ人間が現に存在しているという事実を考慮に入れなければならない」という説が登場したという所から本書は始まる。
この文を読んだときに、私は人間をあまりに特別視しすぎじゃないの?と思ったが、読み進めていくうちに、そうなのかもしれないと説得されてしまうくらいの論拠はあった。

特に宇宙誕生の話から、 量子のゆらぎでこのような宇宙が誕生しており、量子力学的には禁止されていない(現に起こった)宇宙誕生は別の箇所でも起こっている可能性がある、という説明には説得力がある。
また、超ひも理論から宇宙の形として10^500個程度の可能性が示唆されており、これくらいの規模ならたまたま人間にとって都合の良い宇宙が誕生して、そこに我々が存在するというのは、そうかも知れないと思わせる。

現代物理学において、多宇宙ヴィジョンがほとんどデフォルトであるというのは、この本を読むまで知らなかったので衝撃的である。最後の方にもあるが、100年後の人類から見ると現代はパラダイムの変換点となっているのかもしれない。

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