アベノ”リスク” 安倍政権大勝の代償は何か

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世界 2013年 07月号 [雑誌]

■日本財政の結末

・ジャパノミクスとポピュリズム
日本の政治経済運営の特徴はその場しのぎの、空気で決定する、責任をとらない政治
日本人の心底は強い情緒的同調により成り立ち、社会から阻害される恐怖に何世紀も曝されてきた結果である
空気による決定と先送りとバラマキの三位一体

・参院選の自民大勝
経済政策を、三本の矢とし、金融(デフレ脱却)を最優先とすることを明言
公共事業を約倍額の9・9兆円とした
黒田新政策→投機筋は当然リスクなしで巨利を得ることができるので、いつ政策を始めるかに注目し、安倍総裁が政権をとれば実行と言明した

・X-day
日本の国債発行の限界は2011年段階で指摘されていたが認識が低い
安倍政権の経済政策は財務省の予測通り進んでいるが、その予測によれば、デフレ脱却はできないことになる

■リベラル派再生の鍵は地域社会に 宇野重規


■安倍政権は裏声で「女は家へ帰れ」と歌う 竹信三恵子

・育休三年は事実上女性の職場復帰を阻害する
最前線への復帰は三年も離れたら無理

・女性手帳にみる安部政権の認識

・待機児童ゼロ政策
→消費増税を財源とするため、貧困層への負担が大きい

・憲法24条改正
家制度の尊重→家長たる夫の優位

・女性の活用 135カ国中101位

■今、国民の知る権利が危ない 江藤洋一

秘密保全法の憲法適合性

■死を内包する技術体系(原発) 筒井哲郎 

・現場の作業員は日本全体、多数の者のために自己の命を犠牲にすることを強いられる
軍隊的論理
→しかし一般企業のように人材を募集・採用してきたが、本当のところは軍隊的性質であることを隠してきた

・労働契約
特に被爆労働についての定めなし
→欧米では、予めマニュアル整備されている

・原発テロ対策

■TPPはあまりに異質な協定 萬歳章

■農業所得倍増目標は農家に豊かな暮らしをもたらすか 榊田みどり

2010年度の農業生産額は9.4兆円、農業所得は3兆円
→6兆円が目標

攻めの農政
→従来工業を輸出し、農業は輸入品から守るという姿勢だったが、これを輸出促進へと変える
小泉政権下で登場し、第一次安倍内閣も踏襲

07年~品目横断的経営安定政策
品目ごとの助成金ではなく、トータルな年間販売額の最低を補償する制度だが、対象免責が4ha以上の認定農業者と、20ha以上の集落営農組織のみ

・輸出促進による空洞化
農家そのものが海外へ移転する可能性

■EU対シリア 兵器禁輸の虚構

・EUの対立
英仏(軍事産業国) 反体制派への兵器提供を容認
独 反対
他の国も独の後ろについて反発

・シリアのモザイク関係
国内
多様な人種、宗教から政権要職を登用している

地域関係
トルコ、レバノンは自国への影響がありうる
イラクはスンニ、シーア派両方を抱えており、慎重
サウジ、ヨルダンは反体制派支持
イランはアサド政権を全面支援

国際関係
イスラエルは不安定になるより現状維持のほうがよい
ロシアはシリア内の地中海唯一の軍港タルトゥスの死守しか考えていない

感想

先の参院選で意図的に、争点から後退した重要論点がどのような方向に向かうのか
経済政策、改憲、原発、TPPと農業、外交国際問題について、懸念と破綻の可能性を探るもの

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