ドラッカーなんて誰も読まない/ポーターはもう通用しない!?

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世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学

アメリカの経営学者はドラッカーなど読まない

  • 欧米の経営学者は演繹的なアプローチ、日本人の経営学者は帰納的なアプローチを取ることが多い
  • 経営学には教科書がない

学問別ディシプリン

[経済学ディシプリン

  • 人は本質的に合理的な選択をするものである
  • マイケルポーター教授はこのカテゴリに入る

[認知心理学ディシプリン

  • 古典的経済学が想定するほど人や組織は情報を処理する能力はなく、それぎ組織行動にも影響を及ぼす
  • イノベーション経営の分析に貢献
  • 知の探索・深化
  • トランザクティブ・メモリー

[社会学ディシプリン

  • 経済学ほどは厳密で一貫した仮定をおかないこともある
  • 人と人、あるいは組織と組織がどのように「社会的に」相互作用するか

ポーターの戦略だけでは、もう通用しない

  • ポーターの競争戦略とは【ファイブ・フォース(新規参入圧力/企業間の競合圧力/代替製品・サービスの圧力/サプライヤーからの圧力)とバリュー・チェーン】
  • ポーターのSCPでは、差別化戦略が重視される→競争しない戦略
  • 企業が競争優位を持続できる時間は短くなってきている(ハイパーコンペティション)
  • ハイパーコンペティション下の事業環境下では、「一時的な競争優位の連鎖」を生み出すことが重要になる
  • ハイパーコンペティション下では、理論的には、より積極的な競争行動をとる企業のほうが高い業績を実現できる。

攻めか守りか

  • 市場(セグメント)の重複度が高い企業同士は、互いに積極的な競争行動が取りにくくなる
  • ポーターの競争戦略論(SCPパラダイム)は、ライバルとの競争を避ける、いわば守りの戦略
  • ハイパーコンペティション下では攻めの競争行動が有効になる可能性がある
  • 守りの戦略と攻めの競争行動は、必ずしも相矛盾するものではない→業界内でユニークなポジションをとって「攻めの姿勢を取りやすくすること」が重要

組織の記憶力を高めるためには

  • 組織が過去の経験から学習することは、多くの実証研究で確認されている
  • 学習のスピードには組織や産業で違いがある
  • トランザクティブ・メモリーを活用することが重要
  • トランザクティブ・メモリーを強制的に歪めると、むしろ組織の記憶の効率は落ちる可能性がある

見せかけの経営効果にだまされない

  • 経営効果のデータを見せられたときは安易にその結果を受け入れない
  • ベンチマーク調査では、業界のトップ企業だけを調査するのではなく、業績が好調ではない企業を対象に加えること

イノベーションに求められる「両利きの経営」

  • イノベーションを生み出す一つの方法は、すでに存在している知と知を組み合わせることである
  • 起業にとって継続的なイノベーションを実現するには、「知の探索」と「知の深化」をバランスよく実現する必要がある
  • 事業が成功している起業ほど、知の探索を怠りがちになり、中長期的なイノベーションが停滞する=コンピテンシー・トラップと呼ばれる命題
  • コンピテンシー・トラップは組織に本質的に内在するリスク、イノベーションのジレンマは経営者や企業幹部の認知の問題ととらえており、厳密には異なり、世界の経営学では前者が主に研究されている。
  • イノベーションの停滞を避けるため、企業は組織として知の探索と深化のバランスを保ち、コンピテンシー・トラップを避ける戦略・体制・ルール作りを進めることが重要である。

3つのソーシャル

[①ソーシャル・キャピタル

[②関係性のソーシャル・ネットワーク

[③構造的なソーシャル・ネットワーク

  • 知の探索のために有効なのは、弱い結びつき
  • 知の深化のために有効なのは、深い結びつき
  • ストラクチュアル・ホール(構造的な隙間あるいは構造的空隙)を多く持つ人は、ネットワーク上に流れる情報や知識をコントロールすることができるようになるため、それを利用して得をすることができる→貿易商のような、商売の基本中の基本

アントレプレナーシップ

  • アントレナーシップ活動は一定の地域に集積する
  • 超国家コミュニティを通じて、人に根付いた深い知識やインフォーマルな情報が国を肥えて循環するようになっている

事業計画はどう立てるべきか

  • 不確実性の高い時代には、事業の目的や計画は実際に事業を進めて行くうちにおのずと形成されてくる
  • 仮説は仮説にすぎない。仮定のチェックリストを作り、それを恒常的にチェックする
  • 不確実性には「内生的な不確実性」と「外生的な不確実性」が存在する
  • リアル・オプションの考え方は、不確実性を事前にきちんと洗い出し、分類し、段階投資にもとづいた複数の投資シナリオをきちんと分析して事前に計画に取り込んでおくこと

[本著後半は「経営学」そのものにシフトしていくので割愛

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